議会報告
令和5年2月27日代表質問①
3歳児健康診査について
2023.02.27
・ 3歳児健康診査について
質問
本年1月より、幸区と多摩区では、3歳児健診への屈折検査機器が、先行的に導入されています。実施状況について伺います。併せて、今後の他区への展開準備について、進捗状況を伺います。
また受診勧奨体制ですが、屈折検査機器により正常範囲外という結果となった場合、その場で紹介状を発行するとのことです。紹介状を受け取った保護者は、その後、どのタイミングで、どこで検査し、受診し、いつ治療する事を想定しているのか、時間軸に沿って具体的に伺います。その想定は、眼科と耳鼻科で差はないのか、伺います
本市の3歳児健診は、実際は3歳6ヶ月の児童が対象であり、「3歳児半健診」と揶揄されることもあります。一方で、幼児期においては特に、感覚器に異常が見られた場合、早期発見と早期治療が重要です。本市の想定する手続で、適切な時期に受診機会を提供することができているの3か、本市の見解を伺います。
答弁
(こども未来局長)
はじめに、視覚検査における屈折検査機器の導入についてでございますが、先行実施をしている幸区と多摩区では、屈折検査機器をそれぞれ2台配備し、本年1月から運用を始め、現時点で6回ずつ実施したところでございます。また、その他の区におきましても、本年5月の運用開始に向け、先行実施区の状況を視察するなど、準備を進めているところでございます。
次に、屈折検査機器を用いた検査につきましては、すべてのお子さんに実施し、正常範囲外という結果が出たお子さんの保護者へは、その場で紹介状とともに市内の協力医療機関名簿をお渡ししており、その後できるだけ速やかに受診するよう勧奨しているところでございまして、健診から早期の治療につながるものと考えております。
また、全ての御家庭で事前に視聴覚の調査票を御記入いただいており、これを用いて屈折検査で正常範囲内だったうち視覚の所見があるお子さん及び聴覚の所見があるお子さんについては、各区で月1回程度実施している2次検査を受診していただいております。2次検査でさらに所見がある場合は、眼科もしくは耳鼻科を受診するよう勧奨しているところで、視覚と聴覚とで受診勧奨のタイミングに違いはございません。
3歳児健診の実施時期についてでございますが、母子保健法では満3歳を超え満4歳に達しない幼児に行うこととされており、3歳6か月は、社会性の発達等をみきわめ、専門職による多角的な判断と保護者支援を効果的に実施することができる適切な時期であると考えているところでございます。
・ 3歳児健康診査における眼科検査について
質問
多摩区、幸区での導入期間においては、事前の問診票の内容に関わらず、屈折検査機器での検査で、正常範囲外の児童に対して紹介状を出し、受診勧奨しているとのことです。効率的かつ速やかに、受診につながる取り組みがなされていると評価出来ます。
一方で、1次検査である問診票の記入内容により、後日、2次検査を受ける児童の割合は、事前のヒアリングでは、全体の1/4程度いらっしゃるとの事でした。
また本市の産業は国の基幹産業としての役割を担っています。国に対して、産業部門の削減要請について、量的・質的あるいは時期的緩和を求めないのか、見解を伺います。
特定の検査場で、2次検査を受けるより、より身近な地域の眼科で直接受診する方が、より正確な診断が得られ、よりスムーズに早期治療につながると考えられます。こども未来局長の見解と対応を伺います。
答弁
(こども未来局長)
乳幼児健康診査は、健全な発育の確認や疾病・異常の早期発見をするため、適切な問診や検査を通して、受診が必要なお子さんを発見し、医療機関につなげる役割がございます。
3歳児健康診査の視聴覚検診における調査票につきましては、事前に御家庭で御記入いただくものであることから、記入内容について所見があった場合は、改めて内容を伺い、専門的知見からの判断を行うなど一定のスクリーニングをしたうえで、必要な方については医療機関につなげるのが最適な方法であると考えているところでございます。
今後につきましても、新たに実施する屈折検査機器による検査の結果等も踏まえ、3歳児健診における視覚検査のあり方について、適切に評価し、検討してまいりたいと存じます。