議会報告
令和6年6月21日一般質問③
登戸区画整理事業に伴う登戸町名変更について
2024.06.21
質問
登戸の町名変更についてです。昨年6月定例会の一般質問で取り上げました登戸区画整理事業における町名についてですが、以降の取組内容と進捗状況、今後の予定について伺います。
答弁
(まちづくり局長)
町名変更についての御質問でございますが、初めに、町名変更の取組につきましては、登戸地域の10町会の代表者で構成される登戸土地区画整理事業地区住所変更検討委員会が昨年6月に設置され、町名変更の可否をはじめ、町名案の候補や町界の検討など、本年3月まで計9回にわたり議論を進めてまいりました。検討の過程につきましては、事業地区内の新たな町名について3案までに絞り込みを行い、本年1月から2月にかけて事業地区内の住民等を対象に3案に関するアンケートを実施し、その結果を参考に検討委員会で議論が行われた上で、登戸1丁目から登戸3丁目とする案に決定したところでございます。町名案については、検討委員会においてチラシを作成し、登戸地域の10町会を通じた回覧等による周知や市ホームページによる周知を実施いたしました。次に、今後の予定につきましては、市民文化局と連携を図りながら、議会の議決を経て町名、町界を決定した後に、新町名や新地番を反映した換地計画を策定し、計画を実施する換地処分公告の翌日から、新たな町名地番の利用が開始される予定でございます。
質問
ありがとうございます。これは住居表示の問題から町名変更というふうにスキームを変えて、1年で合意形成までしっかり寄り添っていただいたということで、感謝を申し上げたいと思います。
次に、住民の皆様あるいは本市にとっての今後の課題について伺いたいと思います。
答弁
(まちづくり局長)
新たな町名地番が利用されることにより、住所変更等に伴う運転免許証や登記簿などの様々な手続が必要となるため、住民の皆様に住所変更等に伴う混乱が生じないよう適切な対応が必要と考えておりますので、想定される変更事項の適切な周知の在り方や円滑な手続について、関係局区と連携しながら検討を進めてまいります。
質問
今後、議決を経てという条件つきではございますが、町名変更がなされる一方で、町会名など、登戸の歴史を引き継いだ旧地名であったりとか町名に関するレガシーを残すことが重要と考えます。区画整理実施地域の歴史的重要性について、見解とこれまでの取組、今後の方針を多摩区長に伺います。
答弁
(多摩区長)
登戸地域についての御質問でございますが、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺に広がる登戸地域は、かつて津久井道沿道の宿場町として活気とにぎわいにあふれるとともに、二ヶ領用水による農業も盛んであったなど、まちの発展を支えてきた歴史的な地域でございまして、町名や地名は、生活、文化などについて伝えることができる貴重な文化財の一つであると認識しております。時代の変化や区画整理事業による道路・宅地整備に伴い、歴史、文化を感じさせるかつての面影が薄れつつある中、多摩区では、移り変わるまちの歴史やにぎわいを継承するため、多摩区観光協会による観光ガイドブックの作成や観光ガイドによるウオーキングツアーのほか、ARを活用した回遊性やまちの魅力向上につながる取組などを進めてきたところでございます。今後につきましても、区画整理事業により整備される公園に設置予定の歴史案内板や、沿道に展開されるデザインマンホールを活用したウオーキングツアーの開催などを通じまして、古い地名やまちの歴史を知り、登戸地域に親しみや愛着を持ち続けていただけるよう取り組んでまいります。
上原
御答弁ありがとうございます。御答弁で歴史案内板というお話をいただいたんですけれども、ちょっと似通った話ですが、町名由来板というのがどうもはやっているようでして、はやるというか、昔、都内のほうに住んでいたときによく見るなと思っていたけれども、ああ、なるほど、こういうことだったのねと今になってしっくりきたところです。要は、旧町名を地図上には残せない、行政資料にも残すことはできないのであれば、例えば観光の一面であるとか文化の一面で捉えるという、その側面でこういうのをつけていくんですよね。町名由来板というやつです。これは神田鍛冶町ですね。中は猿楽町だ。右が中猿楽町ですね。それぞれ個性的なデザインがあります。ただ、行政が独りよがりでつけるものではないので、住民が必要だと思ったこと、残すべき歴史というのはこれだというのをぜひ住民の皆さんと話し合っていただいて、前向きな検討をしていただければと思います。ありがとうございました。