議会報告

令和4年9月13日第4回定例会代表質問②

商店街の後継者育成について

2022.09.13

・ 商店街の後継者育成について

質問

市内事業者の後継者育成について伺います。
本市は市内中小企業の経営に必要な知識やノウハウを伝えるべく、後継者育成講座を実施しています。
各年度一回、全9回を4カ月に渡り行う本講座ですが、参加者あるいは企業の数を伺います。併せて、参加者の事業規模や業種について伺います。また実施時期や頻度の妥当性について、見解を伺います。
ウェブ上の令和4年度の募集ページでは、「会社と社長が大切にしてきたものを知ると共に、経営者としての物事の捉え方・考え方を身につけていただく」という趣旨が説明されています。本市として考える、後継者育成の対象本市として考える、後継者育成の対象について、業種や事業規模の考え方について伺います。
講座内容としては、企業理念から決算・管理会計、さら一には5年後の経営ビジョンの発表で締めくくられていますが、市内中小事業者の後継者候補にとって興味・関心の的を射ているのか、見解を伺います。
特に商店街にある商店等では、本講座の内容が必ずしも適さないとの意見があります。見解を伺います。

答弁

(経済労働局長)
本講座は、高齢化が進む中小企業の円滑な事業承継を支援するため、事業を引き継ぐ予定の後継者等を対象に、令和2年度から実施しているものでございまして、参加者数につきましては、令和3年度は18社20名、令和4年度は19社20名でございます。
参加者につきましては、個人事業者から、多くの従業員を抱える中小企業まで、様々な企業規模となっており、製造業や建設業、サービス業、飲食業、不動産業など、幅広い業種となっております。
実施時期等につきましては、本講座は全9回の講義を年1回開催しておりまして、定員20名のところ、毎年20名程度の参加申し込みがあり、すべての講義で出席率が高いことや、時間についても適当とのご意見をいただいていることから、好評を得ているものと考えているところでございます。
また、対象業種等につきましては、本講座は、経営トップとしての心構えや、判断力などを培うことを目的に、経営理念の重要性や自社の強みの見つけ方など、経営必要な基礎を学ぶことができ、幅広い業種や事業規模に対応しているところでございます。多くの業種の方に参加いただくことで、グループワークなどを通じて様々な意見が出ることにより、理解が深まるとともに、経営者として相談しあえる仲間づくりにもつながっているものと考えているところでございます。
講座内容につきましては、テーマ毎に学んだ内容を自社に置き換えて考えていくことで、客観的に自社を理解し、自ら経営ビジョンを描くことができるようになることで、参加者から「講座を受けて良かった。学んだことを軸に経営者としてやっていきたい」等のご意見をいただいており、本講座の目的を一定程度達成していると考えているところでございます。
商店等の参加につきましては、これまで、不動産業、小売業、飲食業、介護事業といった事業者が参加しており、商店等の後継者にとっても経営スキルを身につける機会となっているものと考えておりますが、引き続き、様々な業種に対応可能となるよう取り組んでまいりたいと存じます。また、商店等をはじめとする個々の事業者の課題に寄り添った対応として、地域金融機関等と連携した啓発セミナーや、専門家派遣等を活用いただくことで、より円滑な事業承継が図られるよう支援してまいりたいと存じます。

商店街街路灯につきまして、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、原油価格や物価高騰など、商店街を構成する市内商業者を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況にあると認識しているところでございます。
本市といたしましては、社会経済環境が急速に変化する中においても、商業者の持続可能な経営につながるよう取り組むことが重要であると考えております。
こうしたことから、省エネ機器の入替を推進するエネルギーシステム最適化支援事業の創設等により、商業者の経営基盤の強化を図り、商店街の活性化につなげてまいりたいと存じます。