議会報告

令和5年3月6日予算特別委員会②

公共下水道整備費について

2023.03.06

質問

川崎市下水道事業会計予算のうち、1款1項1目公共下水道整備費についてです。三沢川流域の雨水対策について伺います。
令和3年12月の議会までに策定された対策は、それなりに評価できるものの、まだ浸水予想箇所が残るなど、不十分なもので、自民党を代表して改善を求めて参りました。令和5年度には改善された計画をもとに予算が計上されました。計画内容の全体像について伺います。また令和5年度予算にかかるもの、次年度以降にかかるものについて詳細を伺います。

答弁

(上下水道事業管理者)
浸水対策の重点化地区である三沢川地区につきましては、整備水準を10年確率降雨である時間雨量58ミリにグレードアップすることなどを目的に、菅北浦地内において先行して対策を進めてきたところでございます。

新たに着手する菅及び菅稲田堤地内の計画といたしましては、既存水路の有効活用や新たな雨水管きょ約4キロメートルの整備に加え、自然流下による排水が困難な地域特性を踏まえ、ポンプ施設4箇所の整備を行うものでございまして、概算事業費は約64億円でございます。令和5年度には、内径350ミリから500ミリの雨水管を約540メートル敷設する工事に着手する予定でございまして、今後、ポンプ施設整備に関わる調整や、詳細設計等を進め、おおむね10年程度での完成を目指し取り組んでまいります。

質問

前回策定内容からの改善点と、上下水道事業管理者の手応えを伺います。

答弁

(上下水道事業管理者)
これまでの対策といたしましては、河川への既設吐口を活用したポンプ施設としておりましたが、河川管理者である神奈川県との協議を重ねた結果、新たな対策では、吐口の拡大やポンプ施設の増設が可能となったことにより、排水能力の向上を図ったものでございます。

さらに、ポンプ施設の能力に応じた排水区域の変更に伴い、雨水管整備を再検討するなど、見直しを行ったところでございます。
これらの見直しにより、河川水位が上昇し、自然流下による排水が困難な場合において、より速やかに内水が排除されることから、効果的な対策が図られるものと考えております。