議会報告

令和5年9月13日代表質問⑮

夏の科学イベントについて

2023.09.13

質問

キングスカイフロント及び新川崎における、夏の科学イベントについて伺います。
今夏、子どもたちが科学を身近に感じる体験型のイベント、恒例のキングスカイフロント夏の科学イベント2023が開催されました。この取組こそ、まさに本市で生まれ育つ子どもたちにとっては、最先端の科学や環境に触れる大きなチャンスであります。本市の大きな特徴である550を超える研究機関があるからこそ出来るイベントであり、他都市では到底簡単には開催できる取組ではありません。我が会派としても、最先端の環境を提供してくださる企業、団体や直接会話してくださる科学者の方々には心より感謝申し上げます。

そこで、今回のキングスカイフロント夏の科学イベントの出展機関とイベント数、来場者数、開催にあたっての取組の工夫について伺います。また、参加された親子の感想を伺います。

答弁

(臨海部国際戦略本部長)
「キングスカイフロント夏の科学イベント2023」についての御質問でございますが、キングスカイフロント立地機関がそれぞれの特色を生かし、科学技術を身近なものとして広く紹介する小学生向けの体験型イベントとして、8月3日に開催したところでございます
出展機関につきましては、公益財団法人実験動物中央研究所など23機関で、27のイベントを複数組み合わせた13コース38ツアーを事前予約制で実施し、502名の方々に御来場いただきました。

開催にあたりましては、案内人による誘導を行い、屋外にいる時間を短くすることにより、安全な開催につなげるとともに、来場者数を一定数とすることで、最先端の研究を行っている研究者と直接触れ合う機会となるよう取り組んだところでございます。
参加者からは、「多くの実験や学びが経験できて充実したイベントだった」、「キングスカイフロントに、これだけ多くの企業があることを学べて良かった」、「来年もまた参加したい」といった御意見が多く寄せられたところでございます。
今後も、研究者との体験の場を提供することにより、科学への関心が高まるよう、開催してまいりたいと存じます。

質問

新川崎でも、ジュニアベンチャースクールや量子コンピュータを使った夏のイベントも行われましたが、実施状況について伺います。

答弁

(経済労働局長)
新川崎地区でのイベント実施についての御質問でございますが、「かわさきジュニアベンチャースクール」につきましては、将来の産業を担い、世界で活躍する人材の育成を目的に市内の小中学生を対象に、全7回の実践講座等を実施しております。
今年度は33名が参加し、少人数のチームを作り、意見を交わしながら、課題解決のアイデア創出に取り組んでいるほか、子どもたちが起業家の想いや、最先端の科学技術に接する機会も設けることで、アントレプレナーシップの醸成を図っているところでございます。
量子コンピューターの人材育成プログラムにつきましては、量子分野の産業をけん引する人材を川崎から輩出することを目的に、令和4年度から東京大学、日本アイ・ビー・エム株式会社との3者により開催しております。

今年度は、昨年度より1日多い全5日間の日程で、市内の高校生19名が講義や演習を通して量子コンピューターについて学び、成果報告会では、「万能量子コンピューターを使って解決したい課題」をテーマに教育や災害対策などでの課題解決案をグループごとに発表しました。
参加者からは、「量子コンピューターについて、企業や大学の研究者から教えてもらえる貴重な機会だった」との声をいただいたところでございます。
引き続き、新川崎地区に集積する企業や大学等と連携し、子どもたちが最先端の科学技術に触れ、学ぶ機会の創出を図ってまいります。