議会報告

令和5年9月13日代表質問⑳

教員採用候補者選考試験について

2023.09.13

質問

令和5年度実施川崎市立学校教員採用候補者選考試験について伺います。
「教育は国家百年の大計」と言われ、日本の将来を左右する重要な投資です。本市においても充実した教育環境を維持・発展させることが、本市の礎となります。現在、本市においても令和6年度の採用に向け、教員の選考試験が行われています。教員不足が叫ばれる中、各自治体がより能力の高い教員を採用するため、自治体の特色をアピールしながら行われている選考試験ですが、本市の今年度の応募状況とそれに対する見解を伺います。
近年の全国や政令指定都市等の選考試験の実施状況、また、本市の状況を伺います。

答弁

(教育次長)
教員採用候補者選考試験についての御質問でございますが、はじめに、今年度実施の試験の応募状況についてでございますが、小学校は532人で昨年度比31人の減、中学校は505人で昨年度比19人の増、高等学校(工業)は9人で昨年度比1人の減、特別支援学校は81人で昨年度比11人の増、養護教諭は89人で昨年度比16人の増、合計では1,216人で昨年度比14人の増となっており、全体としては昨年度と同程度の応募があったところでございますが、更なる人材確保策が必要と考えているところでございます。

次に、全国の都道府県及び政令指定都市等の状況についてでございますが、近年、受験者数及び採用倍率は減少傾向にあり、令和4年度実施の試験では、全国の受験者総数は12万6,391人で前年度比7,876人の減、採用倍率は3.7倍で前年度比0.1ポイントの減となっております。
本市におきましては、令和4年度実施の試験では、受験者数1,054人で前年度比109人の増となった一方、採用倍率につきましては、2.8倍で前年度比0.4ポイントの減となったところでございます。

質問

今年度の試験に向けた本市の教員募集の案内には、求める教師像として、「子どもの話にきちんと耳を傾けることができる」、「子どもと一緒に考え行動することができる」、「子どもに適切なアドバイスを与えることができる」、「教材研究がきちんとできる」とした4つの能力を求めています。それらにふさわしい資質と能力を有する者をより多く採用していくには、出来るだけ応募者を増やす取組が求められます。見解と取組を伺います。

答弁

(教育次長)
応募者数の増加に向けた取組についてでございますが、全国的に受験者数が減少する中で、本市が求める資質・能力を有する教員の採用に向けましては、より多くの応募者の確保が重要であると考えており、全国の大学等において対面及びオンラインでの説明会を開催し、採用後のサポート体制や働き方仕事の進め方改革の取組などについて説明するとともに、SNSを活用した本市の教育についての魅力発信に取り組んでいるところでございます。

また、今年度、大学3年生を対象とした受験区分を新設するなど受験機会の拡充を図ったところでございます。
今後も、様々な手法を組み合わせながら、より多くの応募者を確保し、優秀で多様な人材の採用につなげてまいります。