議会報告

令和5年9月13日代表質問㉝

全国都市緑化かわさきフェアについて

2023.09.13

質問

全国都市緑化かわさきフェアについて伺います。
開催まで1年余りとなりましたが、この度、基本・実施計画が示されました。これまでは少しぼやけていた感がありましたが、ここにきて全体像から具体的な中身が見えてきたように感じられます。他都市での開催も目にしてきましたが、実感として総花的になりがちです。基本・実施計画策定の考え方を伺います。
市街化区域が約9割を占める、都市部という地域において、どのような特色を打ち出していくのか伺います。都市部ならではの魅力や強みを活かす取組も伺います。

答弁

(建設緑政局長)
基本・実施計画につきましては、フェア後のまちのイメージを示し、「みどりでつなげる、暮らしやすく住み続けたいまち」の実現に向け、その契機となるフェア開催に必要な事項を取りまとめたものでございます。

次に、かわさきフェアの特色といたしましては、環境保全や景観形成など緑が有する主要な機能を改めて認識するとともに、グリーンインフラの効果など都市部ならではの、みどりの価値の発信ができるものと考えております。また、川崎の持つ最先端の技術やアイデアによる新しい都市緑化の実現に向け、市民・企業など多様な主体の参加による出展展示などを進めてまいります。
次に、広報につきましては、これまでのポスターの掲示やチラシの配布、イベントでのブース出展、公式ホームページ・SNS等での情報発信に加え、みどりに関する全国イベントとのコラボレーション、市政だよりでの特集など、多様な機会や媒体を通じた周知を進めてまいります。

質問

人と自然、みどりが繋がっていくためには、その機運醸成が肝要と考えます。更なる周知広報の取組について伺います。プレイベントも重要と考えますが、取組を伺います。
フェア成功のためには、飲食・物販などの充実も必要となります。魅力や意欲のある市内業者・団体等との連携について伺います。また、花卉調達についても伺います。

答弁

(建設緑政局長)
プレイベントといたしまして、本年11月に、本庁舎において、市内の生産者や花卉農家などと、川崎の花や緑、農の魅力やみどりを取り入れた暮らしなどをテーマにしたトークイベントなどを実施してまいります。
次に、飲食・物販につきましては、川崎産の農産物を使用した料理や、川崎ならではの食文化の発信につながるご当地グルメの提供などに向けて、生産者や飲食店、商店街等と連携してまいります。
次に、花卉調達につきましては、市内生産団体等から構成される植物調達のための協議会を組織し、市内外から各会場計画に合致した品種・規格・品質の植物を安定的かつ計画的に調達してまいります。

質問

今回の計画策定により、取組は加速していくものと期待しますが、一方で、準備不足や都市緑化機構や業界団体との連携を不安視する声も聴こえてまいります。改めて各団体との連携について伺います。また、開催1年前となった今、組織体制の強化・充実について考えを伺います。

答弁

(建設緑政局長)
関係団体との連携につきましては、フェアの共同主催者である公益財団法人都市緑化機構と、これまでも行催事に係る関係団体との調整などを共に進めており、また、造園などの関係団体と、適宜、情報共有などを行っておりますので、今後も、フェア開催に向けてより一層連携し、具体的な取組を進めてまいります。
次に、組織体制につきましては、これまでも、業務の進捗に応じて、適切な組織体制等を構築しており、今後につきましても、必要な体制等を検討するとともに、関係部署と連携を図りながら、フェアの開催に向けて一丸となって取り組んでまいります。

質問

関連して、市制100周年事業、市民まつりと連携して、「市役所通り活用イベント2023」を開催する予定です。本企画の背景、開催場所とその狙いについて伺います。

答弁

(総務企画局長)
市制100周年記念事業についての御質問でございますが、令和6年に市制100周年という歴史的な節目を迎えるに当たり、「多様性」の価値を改めて市民の皆様と共有するとともに、さまざまな主体が主役となり、つながり合いながら、市制100周年から始まる「あたらしい川崎」を生み出していくため、記念事業の検討を進めているところでございます。

11月5日に予定している市役所通り活用イベントにつきましては、来年度の「全国都市緑化かわさきフェア」との連携を見据え、市役所通りの車道を一時的に歩行者空間とし、同時期に開催される「かわさき市民祭り」と連携しながら、市のスポーツ・音楽資源を活かしたステージや飲食・休憩スペース等を設置し、「居心地が良く歩きたくなる」まちを体験する社会実験イベントでございまして、稲毛公園等周辺の公共空間とあわせて、関係局区とともに企画の検討を進めているところでございます。
本イベントは、実行委員会主催事業の一つである「公共空間を活用した賑わい創出プロジェクト」として取り組んでおり、こうした取組を通じて川崎の魅力を発信し、シビックプライドの醸成や将来的な公共空間の効果的かつ持続的な活用を目指してまいります。