議会報告

令和5年9月13日代表質問㊵

公園緑地協会について

2023.09.13

質問

公益財団法人川崎市公園緑地協会について伺います。
今後の財務状況や収益事業が不透明であることから、その在り方が問われている法人であります。取組評価の中で、今年度から複数年に渡って4600万円もの赤字が見込まれています。等々力緑地の事業撤退に伴う自動販売機の撤去による収益減など、課題は山積ですが、大きな状況変化は望めないかと考えますが、今後の取組を伺います。

現在地での業務継続は困難ですが、事務所の移転について伺います。資料には、協会の活動拠点として期待できるのが多摩区の緑化センターと記されています。事務所の移転候補地であるのか伺います。それ以外の候補地もあれば伺います。

答弁

(建設政局長)
協会の今後につきましては、等々力緑地からの事業撤退に伴い、減少した自動販売機の設置台数を、その他の公園で拡大させるとともに、指定管理事業への積極的な参画を促すなど、収益拡充策に取り組むほか、重複している事業等を整理するなど、持続可能な協会運営に向けて、法人と連携して取り組んでまいります。

次に、事務所の移転につきましては、現在の事務所は等々力緑地再編整備に伴い、令和6年度末に移転予定でございます。協会の活動には、花苗育成など、屋外のスペースが必要であり、一定のスペースを有する緑化センターは、活動拠点となり得るものと考えておりますが、当該施設は指定管理者制度を導入しているため、現在、他の候補地も含め検討中でございます。

質問


同センターの指定管理者へ再び名乗りを上げるようですが、現管理者との比較において優位性があれば伺います。
関連して、同センターの開園時間についてですが、年間を通して夕方4時までというのは工夫の余地が多分にありますが、延長について考えを伺います。

答弁

緑化センターの指定管理業務につきましては、都市緑化に係る相談、指導及び広報活動があり、同協会の公益目的事業と関連する業務もございます。

開園時間につきましては、当センターの利用時間は川崎市緑化センター条例により11月1日から翌年の2月末日までは、午前9時から午後4時まで、それ以外の期間は午前9時から午後4時30分までとなっているところでございまして、時間の延長については、今後、利用者の御意見を伺い、ニーズの把握などに努めてまいります。

質問

令和4年度決算においては、役員報酬等は事業費と管理費とで別立てになっていますがその理由を伺います。また、令和3年度と比べ、事業費の役員報酬が382万円余増加、管理費の役員報酬が69万円余増加していますがその理由を伺います。さらに、経営難にもかかわらず、令和5年度予算書の事業費の役員報酬は令和4年度より124万円増加しています。管理費の役員報酬は横ばいです。理由を伺います。

答弁

役員報酬等につきましては、協会の事業目的達成に関わる事業費と、内部管理に関わる管理費について、明確に分けて計上し、法人会計の透明性を確保するものでございます。

次に、役員報酬の増額理由につきましては、令和4年度6月から、協会が抱える経営上の課題解決のため、事業に精通した職員1名を理事として任用したことにより、増加したものでございます。
次に、令和5年度から役員報酬が増加している理由につきましては、令和4年度6月から理事として任用した職員の4月から6月分の給与を役員報酬として計上したことによるものでございます。

質問

運営改革についての見解を市長に伺い

答弁

(市長)
出資法人につきましては、法人の「効率化・経営健全化」と併せて、本市の行政目的に沿った連携活用を図っていくものとしているところでございます。

社会における環境意識が変化し、みどりの多様な役割や可能性が再認識される中、公園緑地については、これまでの管理・保全だけではなく、様々な主体との協働をベースに、みどりを効果的に活用し、地域の魅力向上などにも寄与するものと考えられますので、このような視点も踏まえながら、同協会の改革に取り組んでまいります。