議会報告

令和1年5月30日5月まちづくり委員会

等々力緑地再編整備事業におけるPFI法に基づく民間提案について

2019.05.30

5月まちづくり委員会(5月30日)で質問しました。

・等々力緑地再編整備事業におけるPFI法に基づく民間提案について

質問

「コンセプトの実現に向けたポイント」の中で、適切な官民の役割分担とあり、役割分担という言葉は、この事業に関しては統括での提案がなされるものの中で分担ということをわざわざ使われているのは、要はリスク負担の区分けの話だと思われます。提案者側から今挙がっているリスクというのはどんなものがあるのか教えていただけますでしょうか。

答弁

今回、審査中ということで具体的な提案の中身についてはこの場では今回お答えすることができないんですけれども、リスクはどんなものがあるか、という考え方としては、一般的なことでございますが、物価変動、金利の変動といったマーケットリスクみたいなもの、またはPFI制度ということですので、一定程度、10年以上の期間がありますので法令変更のリスクもございます。

また、自然災害などの不可抗力のリスクみたいなことも考えられるかと思いますけれども、本市の姿勢としましては、リスク分担については指定管理者制度などでも管理に適切な負担、どちらが負担したほうがよりよいサービスができるか、より財政的にいいかということを検討しながら考えていきたいと考えておりますので、それらの考えのもと、この検討についても進めていきたいと思っております。

質問

2点目をお願いしてもよろしいでしょうか。評価手法のところでPSCという文言が出てきております。PSC、この文言を拝見したところ、公共側が提案した事業をみずから実施した場合に事業期間全体を通して幾らの財政負担になるかを現在の価値に計算してあらわしたものと書いてありますが、これは要は提案内容と公共側が、我々行政サイドがみずから実施した場合との比較を行うという理解だと思うのですが、このシミュレーションというのは川崎市でやる話でしょうか、それとも提案者のほうでやるものでしょうか。

答弁

今委員のほうから御質問があったところについては、VFM、PSCは提案者からの御提案でございますが、本市としてはこの提案が正しいのかどうかということを今回第三者機関のほうにも評価をいただく形になっておりますので、その中で本市としてどうなのかということを確認しながら、審査、評価を進めていきたいと考えております。

質問

民間側からのたたき台を評価するという形の手法をとるという理解でよろしいですか。

答弁

民間からお預かりしている御提案の審査に当たっては、本市としてもいま一度どのような形になるのかということを再検証して計算を行って、評価の確認をしていただいているものでございます。

(上原)

積極的に評価されるという理解だと思います。ありがとうございます。
先ほどのリスクの件とあわせてですけれども、評価をされる際に、恐らくよくないことが起こったときのリスクを主に考えていらっしゃると思うんですが、リスクというのは可能性の話でございまして、上振れすること、収益性がとても上がるようなシナリオもあり、どちらのほうがいいのかという検討の余地を入れていただけないかと委員として希望いたします。