議会報告
令和6年12月16日一般質問
本市の水路の管理体制について
2024.12.16
質問
本市の水路の管理体制について伺います。水路の管理内容とその所管局について、それぞれの所管局長に伺います。
答弁
(経済労働局長)
水路の管理につきましては、経済労働局では、大丸用水や二ヶ領用水を利用して農地へ水を供給するため、現在、一本圦堰と菅堰のポンプを動かすための電気代を負担しているところでございます。
(建設緑政局長)
水路施設の管理につきましては、所管する各区役所道路公園センターによる定期的なパトロールや市民からいただいた陳情により、構造物が健全な状況であるかを把握し、必要な対応を実施しているところで、主な管理内容といたしましては、補修や土砂のしゅんせつ、除草、支障となる樹木の伐採等でございます。
質問
水路保全の目的についても各所管局にそれぞれ伺いたいと思います。
答弁
(上下水道事業管理者)
浸水対策を担う雨水排水施設でもあることから、管理者において清掃などを適切に行い、常に排水機能を維持する必要があるものと考えております。
(経済労働局長)
大丸用水や二ヶ領用水等を利用する農地では、梨や水稲等、様々な農産物が耕作されておりますことから、地域の農業者の方々が耕作に必要不可欠な水を供給するために同用水を保全しているものでございます。
(建設緑政局長)
主に農業用水路として利用されていたものでございますが、現在では、その多くは雨水等の排水路としての役割を担っているもので、このほか、水路空間を生かした様々な機能があり、これらの機能を保全するため、維持管理を行っているところでございます。
質問
川崎市河川維持管理計画は令和4年3月に公表されています。当計画の策定背景と目的を伺います。建設緑政局長、よろしくお願いします。
答弁
(建設緑政局長)
当計画を策定した背景につきましては、平成25年に河川法の一部が改正され、河川管理施設等の管理者は、施設を良好な状態に保つように維持修繕し、公共の安全が保持されるように努めなければならないことが定められたことに加え、本市でも平成26年にかわさき資産マネジメントカルテにおいて河川施設の長寿命化を位置づけるなど、計画的で持続可能な河川の維持管理の必要性が生じたことなどでございます。このため、河川施設を良好な状態に保全することを目的に、従来の事後保全型から予防保全型の維持管理に転換を図り、計画的な維持管理を行うため、策定したところでございます。
質問
農業用水路としての目的も重要である上、災害対策の面では、気候変動の影響も鑑み、戦略的な水路の維持保全が重要となります。水路に関する維持管理計画が必要と考えます。新たに水路維持管理計画を設定することも一案かと思います。あるいは、河川維持管理計画の水路の排水機能部分をさらに深めて、水路保全に関する計画の立案が有効と考えます。藤倉副市長に見解を伺います。
答弁
(藤倉副市長)
市内の水路につきましては、構造物が比較的小規模であるため事後保全型の維持管理を行っておりますが、河川と同様な予防保全型の管理等に向けましては、社会状況の変化に伴い、治水、利水、環境といった面において水路が担うそれぞれの役割も変わってきていることから、まずは水路を適正に保全するための課題整理を行ってまいりたいと考えております。
質問
あまりほかの自治体の話をするのは好きじゃないんですけれども、横浜市ではと始めさせていただきます。横浜市河川維持管理計画として、それまで別立てであった水路保全計画を包含した形で、令和6年9月に素案が公表されました。その前提として、令和6年4月付で下水所管部署と河川所管部署が統合されています。本市における組織改編の要否に関する見解を、これまでの本市の組織改編の流れと併せて藤倉副市長に伺います。
答弁
(藤倉副市長)
組織改正の変遷につきましては、平成9年以前に別々の局にあった河川部門と下水道部門を統合し、平成9年4月に道路部門と合わせて建設局を設置し、その後、平成22年には、道路及び河川部門と環境局緑政部を統合して建設緑政局、下水道部門と水道局を統合して上下水道局が組織されたものでございまして、この間、水路保全に関しましては、河川部門において担ってきたものでございます。水路の管理に当たりましては、河川部門と下水道部門の連携は大変重要であると認識しておりますので、地域全体の一体的・総合的管理の推進を図るため、今後も、庁内関係部署が横断的に連携しながら、適正な管理に取り組んでまいります。
質問
組織改編によらず、利水、排水と管理の連携という新たな役割に需要が生まれております。また、今後は水路の保全はより高度化することも踏まえ、当該役割に対する組織あるいは人員の増強を求めます。藤倉副市長に見解を伺います。
答弁
(藤倉副市長)
本市の水路につきましては、雨水排水路や農業用水路としての役割に加え、水路空間を生かし、楽しみ、憩える環境を整備するなど、地域の貴重な公共空間としての役割を担っているものでございます。今後もその機能を持続的に発揮していくためには、適切に維持管理に努めていくことが大変重要であると考えておりますので、適宜、必要な人員配置に努めてまいります。
上原
それぞれ御答弁ありがとうございました。水路保全計画につきましては、庁内関係部署が横断的に連携するということを目的につくられることを御提案申し上げたいと思います。
ありがとうございました。