議会報告

令和2年4月16日4月総務委員会

第2期川崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略について

2020.04.16

令和2年4月16日4月総務委員会で質問しました。

質問

市民の実感指標というのを拝見しているんですが、いろいろ数字が出ているんですけれど、そもそも市民の定義というのは何ですか。

人数であったりとか調査対象というのはどういったものになるんでしょうか。

答弁

市民の実感指標の調査対象でございますが、川崎市在住の満18歳以上の男女個人となってございまして、調査数については3,000人でございます。

無作為抽出した市民の方に郵送でアンケート記入票をお送りさせていただいて、それに対して郵送で返却をしていただくという形で行っているところでございます。

質問

3,000というのは、何か科学的な根拠があって3,000ということでしょうか。

答弁

ある程度数がないと、アンケートの精度というところがございますので、回収率、半分ぐらい見込んだとしても、それなりの結果としてできるということで、3,000人という人数で実施しているところでございます。

(上原)

ある程度人数を集めれば妥当な数字が出るであろうというのはちょっと過信かなと思います。回収率で、そもそも対象が偏ってしまっている可能性は高いと思いますので、その辺、まずは妥当性を検討していただきたいと思います。

あと2015年、2016年を現在値として捉えていて2025年の目標を取っているんですけれども、これは変化を捉えるならば同じ方に聞かないと分からないような気もするんです。調査の方法として、一つの見方です。同じ人に聞くという方法も検討したほうがいいんじゃないかというのがまず一つあります。

質問

市民の実感指標の目標値を掲げられているんですけれども、基本目標、基本的方向「みんなが生き生きと暮らせるまち」をめざすの中の安全・安心な日常生活を送っていると思う市民の割合が、平成28年段階で63.3%を54.1%以上という、とても謙遜された控え目な目標を持たれているのですが、安全・安心な日常生活を送っていると思う市民の割合が下がっている理由を教えてください。

答弁

実感指標に関する目標値につきましては、他都市の状況をあらかじめ調査させていただきまして、それを参考に設定させていただいております。現状値と比べると大きく差があるものから同じぐらい、また、逆に目標値が下のものと様々ございますけれども、それぞれ市民の実感指標、先ほど申し上げましたように、アンケートによって調査をかけておりますので、そのときに応じて数字が変動する要素がございます。

市民の実感指標、中長期的に総合計画の中では取組を進めながら目標値にできるだけ近づけるように、既に超えているものにつきましては、その数字を維持しながら取組を進めていく。そういった形で実感指標を使わせていただいておりますので、項目によっては目標値が少し下回っているものもある中で、できるだけその数字を下げないように、さらに上を目指して進めていくものということで取組をさせていただいているところでございます。

(上原)

おおよそ都市競争力の担保ということでパーセンテージを決められているということなんですけれども、一方で、母数に対してのサンプリングで標準的な数字を使っているけれども、完全にちぐはぐしてしまっているんですよね。何を捉えたいかをまずはっきりさせていただきたいなと。時系列的な変化なのか、都市との比較なのか、とある人が思っていることの変化なのか。データの目的が全く分からないので、そこをはっきり。一つ一つの説明はよく分かるんですけれども、つながってないので、その辺整理していただきたいと思います。

質問

KPIも同様に横置きのものが多いので維持指標だと考えてよろしいですか。特に改善する必要はなく、このままやっていけば都市としての競争力は維持できるだろう、担保できるだろうという姿勢と捉えてよろしいですか。基本的にはKPIって、変化を捉えるために使うものかなと思うんですけれども、維持水準というのであれば、それも考える一つだと思います。お考えを伺わせていただきたいんです。

答弁

先ほどの実感指標では、市民のアンケートと都市の比較によって目標値を定めているものでございますけれども、KPIにつきましては、それぞれの項目によって目標値の設定の考え方が違ってございます。その詳細につきましては、総合計画の第2期実施計画の後半部分をお示しさせていただいているところですけれども、今、御指摘いただいた目標値と現状値がおおむね近いところにあるということにつきましては、御指摘いただきましたように、現状を維持していくのが多いのではないかと捉えています。

質問

最終的にKPIをもう一度取って変化を見つけて達成した、達成してないというのを判断されると思うんですけれども、これは逆に、例えば都市計画道路の進捗率68%から69%。数字は、ごめんなさい、今、資料が違ったのであれなんですけれども、見方として、10年間で1%しか進まないということでよろしいんですか。

答弁

1%と言っても結構幅があるようなところでございまして、確かに目標上は1%という形の設定になってございますが、おっしゃるとおり、10年間の中では、パーセンテージとすると1%程度進むだろうと目標を設定しているという状況でございます。

(上原)

できれば、既に固定化してしまっているインフラについては分母に含まないで変化を捉えたいので、半分以上のところをデータから削除していただいて、もっと変化が見れるようにしないと、川崎市は何やっているのという感覚にしか多分ならないと思うので、ここ20年ぐらいの変化に対して、これぐらい変化しますよと見せたほうが我々市民としても見やすいのかなという気がします。