議会報告

令和2年10月29日総務委員会③

新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営等について

2020.10.29

令和2年10月29日総務委員会でしました。

質問

マニュアルを今回提示していただいたのですが、今、震災が起こったらどのマニュアルを見ているのかというのを教えていただきたいのです。
要は既存のマニュアルがあって、今このマニュアルがあって、自主防災組織はどっちを避難所に持っていけばいいのか、見解を伺います。

答弁

新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所運営に使うものになっておりまして、基本的には、風水害の標準例であったり、震災時のマニュアルを基に、今回の感染症マニュアルをプラスして避難所運営していくという形になっております。

質問

つまり、震災が起こったらば、通常のマニュアルとこのマニュアルと両方見なければいけないということですか。

答弁

そのとおりでございます。

質問

もし可能でしたら1冊にまとめていただきたいのです。使いづらくてしようがない。

答弁

新型コロナウイルス感染症については、いまだ全容が分からないものになっておりますので、ワクチン等が出てきて、コロナについてもいろいろ情報が出てきた段階では、感染症についてもいろいろ出ておりますので、その辺は検討していきたいと思います。

(上原)

今年は新型コロナウイルスの環境下ですので、今年のマニュアルは合体してもいいのではないですか。
要は、各避難所に結構分厚いマニュアルがあるんです。一々それを引っ張り出して、このときはこうするんだと見て、だけど、その情報が遅いので、これで見直しをするという作業は無駄というか、皆さんは頭の中にしっかり入っていらっしゃると思うんですけれども、市民がもし参加するのであればなかなか難しいのかなと思うので、もうちょっとシンプルなものがいいかなという気はします。これは意見として述べさせていただきます。

答弁

今御意見がありましたように、既存のマニュアルと感染症のマニュアルについては、今後、合体するかどうかについて検討してまいりたいと思います。

(上原)

今、マニュアルの本文を見ておりまして、一生懸命つくられたというのは重々承知しているんですけれども、災害ごとの受付レイアウト、①震災時(災害の規模により、避難所運営会議が設置する場合もある)というところなんですよね。
明らかに人員が必要な場合、課長も現場へ出られていたのでよく分かると思うんですけれども、何十人単位の動員をかけている状態の避難所だってたくさんあったわけです。今回コロナで、もしかしたら倍以上手間がかかるかもしれないということであれば、早めにどの段階で依頼するというのも明記していただけないかなと思うんです。
というのは、この状態だと去年動いていただいた先輩方に持って帰れないんですね。「あれ、俺たちは動かなくてよかったの」って。これは本当に改めていただかないとまずいので、これも意見で言っておきます。

質問

私どもの会派から車上避難という言葉を何度か出させていただいていると思うんです。
なかなか現実味がないところもあるのかもしれないんですけれども、今、各課長からお話があった広域の避難であったり、他の委員からあった、とある避難所がいっぱいだけれども、ある避難所はすいている、要は偏りの平準化に関しても、結局、足がないと平準化しようがないので、車上避難というのがまず有効なのかなとどうしても思ってしまうんですけれども、今、協議はされているのでしょうか。

答弁

可能性を探るという意味で、この間この委員会でも上原委員から御提示があった菅高校ですとか、そういう具体的な部分を視察に行ったり、そういう試みといいますか、状況把握という意味では進めております。
ただ一方で、そこに全ての車が集められるわけではないというところもありますので、その運用については、相手方の理解もそうですが、それをオフィシャルのルールでやるのか、区役所のオペレーションの中で、ある程度地域を限定するようなマイナー的な取組にするのかというのは、まさしく今後、先ほど申した避難所を動かすオペレーションも含めて、そういったことは当然考えていかないといけないので、今御指摘があったように、動く以上、やはり車というのは一つ方法としては当然あると思っています。

ただ、それが何百台は無理だとした場合、バスとか大型のもので持っていく。ただ、逆に言うと、バスが入れるか入れないかなどは、まさしくそこがオペレーションだと我々は認識しております。ですので、取組としては今始まったばかりのところはありますが、それは多摩区だけではなくて、ほかの区もいろいろなものを抱えておりますので、その辺、丁寧にやらせていただきたいという状況でございます。

(上原)

避難所連動のためにシステム化してタイムチャートを引いていらっしゃいますよね。
要は、どこの避難所はどこまで進んだというものを試験的に運用されていると思うんですけれども、もし可能でしたら、例えば車上避難において、駐車場の在庫を管理して、各避難所で駐車券を配っちゃうんですよ。どこだったら止めていいというのをセンターで管理して、駐車券が配付できるようになれば、今の課題はほぼほぼ解決すると思うので、ちょっとそういうのも考えていただけないかと思います。

要は全てマニュアルでこなそうとしないで、せっかくICT化が進められているのですから、そこを十分使っていただけないかと思います。