議会報告
令和3年6月18日第2回定例会一般質問
川崎市の伝統芸能について
2021.06.18
令和3年6月18日第2回定例会一般質問で質問しました。
質問
本市の伝統芸能は、本市の文化芸術の一分野として、教育委員会と市民文化局、双方の取り扱いとなります。それぞれ担う役割について伺います。
答弁
本市におきましては市内各地に郷土色豊かな民俗芸能が残され、現在でも多くの方々が保存・普及に力を注がれているところでございます。そうした現状などを踏まえ、第2期文化芸術振興計画において、施策の一つとして「地域資源を活用した特色ある文化芸術活動の推進」を掲げ、市民が伝統芸能・民俗芸能に触れる機会の拡充等の取組を推進するものとしております。
市民文化局では、施策の進行管理を行うとともに、市ホームページにおいて、「伝統芸能・民俗芸能」、「伝統行事」などを、本市の魅力として発信しているところでございます。
教育委員会では、川崎市文化財保護条例及び川崎市文化財保護活用計画に基づき、民俗芸能保存団体の活動発表の場の提供など、民俗芸能の保存・継承に関する支援を行っているところでございます。
具体的には、川崎市民俗芸能発表会の共催、民俗芸能等の技芸継承及び後継者育成に向けた支援、次代を担う子どもたちが親と一緒に伝統文化に関する活動を体験・習得できる文化庁主催の「伝統文化親子教室事業」の周知・取りまとめ等を行っているところでございます。
質問
次担い手育成についてです。次の世代の担い手の育成には、現状の各伝統芸能主体によると、小学生・中学生の練習環境の整備が重要となります。そこで現況の公立小中学校における、伝統芸能の担い手育成支援について、伺います。
答弁
小中学校においては、地域の実態に合わせて社会科や音楽科、特別活動、総合的な学習の時間等の学習において、地域にある伝統芸能を取り上げ、体験活動を行うとともに、それを保存する方々の思いに触れる教育活動を展開しているところでございます。
こうした教育活動を通じ、伝統芸能のすばらしさに目を向け、地域を愛し、地域に誇りをもてる児童生徒の育成に寄与することが、地域の伝統芸能を継承することの一助となり、担い手の育成にも繋がるものと考えております。
質問
中学生の場合、部活動との時間的バッティングがあり、参加するのに心理的にはばかられる、もしくは伝統芸能の練習に専念したいにもかかわらず既存の部活動に参加せねばならないという風潮も、生徒本人や保護者の声からも感じられるところです。
小学校では、既に年一回、社会授業で取り上げていただくなどの地域への伝統理解と普及に向けた教務的な取組はしていただいていることには感謝しておりますが、今一歩踏み込んで、次の担い手世代育成への支援として、公立学校において、伝統芸能行事及び練習への参加を、部活動、あるいは課外活動のように認めていただく風土の醸成に取り組んでいただきたいところです。また伝統芸能に参加することは地域貢献としての一面もあります。
答弁
地域の行事への参加につきましては、幅広い年齢層の人々と接し、人々の生活、文化、伝統に親しみ、地域に対する愛着を高めるだけでなく、地域貢献などを通じて社会に参画する態度を育てるなど、道徳性を養う豊かな体験になるととらえております。
一方中学生は部活動や塾での学習など、放課後の時間が限られているという現状がございますが、今後、生徒が伝統芸能などの課外活動に取り組むことができるような環境づくりについて、学校と地域での活動に取り組んでいる方々が、より一層連携していけるよう支援してまいりたいと考えております。
質問
次に文化財の広報の在り方ですが、その取り組みの一つとして、「シッシ-君の文化財探訪」というコラムがホームページ上にあります。このシッシ-君の誕生の背景、担う役割と、活動実績について伺います。
答弁
文化財保護キャラクターについて、誕生の背景につきましては、市重要習俗技芸である幸区小向、宮前区初山、多摩区菅に伝わる3つの獅子舞が平成13年2月に県指定無形民俗文化財に指定されたことを記念して、文化財に関する情報などを様々な媒体で発信できるようにキャラクターとして作成したところでございます。
このキャラクターは、文化財ん移管する講座、イベント、取組などを市ホームページ、チラシ、ポスター等で発信する際のアイキャッチのほか、「シッシ-君」が語りかけるように紹介することで、文化財により親しみを持っていただくことを目的としているところでございます。
また、市ホームページでの「シッシ-君の文化財探訪」をはじめ、キャラクターのシールを作成してイベント時に配布するほか、冊子、ポスター、リーフレット、講座での資料などに活用しているところでございます。
質問
本市における、シティプロモーション・プラン上の位置づけ、および広報支援について、総務企画局長に伺います。
答弁
含む5分野を特徴的な分野として位置づけ、発信していくこととしております。文化財に就きましては、文化芸術分野の重点的に発信するコンテンツとして、これまでも市政だよりやテレビ、ラジオなどの媒体を活用して広報してまいりました。
今後に就きましても、地域固有の歴史や伝統文化など、本市の魅力を国内外に向けて発信することにより、都市イメージの向上や地域への愛着の増進を図っていく必要がございますので、引き続き、関係局と連携した効果的な広報を行ってまいりたいと考えております。