議会報告
令和4年9月13日第4回定例会代表質問③
3歳児健康診査への屈折検査機器導入
2022.09.13
・ 3歳児健康診査への屈折検査機器導入について
質問
3歳児健康診査への屈折検査機器導入について伺います。
我が会派はこれまで川崎市眼科医会と連携し要望してきており、令和4年第2回定例会の我が会派の代表質問でも取り上げました。答弁では、本年度事業化し、年度後半には開始できるよう調整するとのことでしたが、実施状況と今後のスケジュールについて伺います。
また、有効なスクリーニング方法を導入するだけでなく、早期発見後の眼科受診につなげていかなければ、画竜点睛を欠くことになります。本市としても「治療が必要なお子さんを医療機関に的確につなぐこと」を目的として事業化したとのことですが、健診後の、本市の受診勧奨体制について具体的に伺います
我が会派は、早期発見・早期治療を重ねていく中で、中長期的にデータを蓄積し、小児眼科健診における「川崎モデル」の確立することを提案しています。本市も、視機能上の問題の早期発見に向けた知見の蓄積が重要との姿勢は見られます。しかし早期発見は早期治療が実現して初めて意味をなすものです。知見蓄積の目的を、早期発見に留めることなく、早期受診とその治療効果の測定にまで広げる必要があると考えます。こども未来局長の見解を伺います。
次に、蓄積されたデータ等を用いた研究体制についてです。SVSを利用することで容易にデータ蓄積が可能となります。知見とデータは蓄積するだけでなく、解析し、未来の子どもたちのために活用する意義は高いと考えますが、こども未来局長に見解と対応を伺います。
答弁
(こども未来局長)
実施状況と今後のスケジュールについてでございますが、令和5年1月から幸区と多摩区で先行実施いたしまして、令和5年度の早い時期には全ての区役所において実施できるよう、現在区役所や川崎市眼科医会等と打ち合わせ等を行い、準備を進めているところでございます。
次に、健診後の受診勧奨体制についてでございますが、屈折検査機器による検査により正常範囲外という結果になった場合は、その場で精密検査依頼票を作成し、保護者へ速やかに受診するよう説明するとともに、3歳児健康診査後に一定期間受診していない子どもの保護者に対しても受診勧奨する必要があると考えておりますので、その実施方法について検討しているところでございます。
次に、健診結果等の活用についてでございますが、健診後、早期受診から精密検査に速やかにつながることは重要であると考えているところでございます。
なお、治療効果の測定につきましては、各医療機関での治療内容に関する情報となりますので、専門性の高い研究機関等において実施されるものと存じますので、必要に応じて、市における健診結果等の情報につきまして、可能な範囲で、提供することを検討してまいります。
次に、蓄積されたデータ等を用いた研究についてでございますが、屈折検査機器による検査で得られたデータは貴重なものと考えているところでございまして、研究機関等に対して今後どのような協力ができるか、データの取り扱い等を含め調査してまいります。