議会報告
令和3年9月13日第3回定例会代表質問
新型コロナウィルスについて
2021.09.13
質問
本市市民の接種は、個別接種・集団接種に加えて、巡回接種や、民間による職域接種も進んでいると思いますが、進捗状況と課題について改めて伺います。
答弁
ワクチン接種の進捗状況につきましては、9月12日現在、約148万回の接種を実施しており、全対象者のうち、約61%が1回目接種、約46%が2回目 接種を完了したところでございます。接種対象者の中心が若い世代へ変遷していく中、かかりつけの医療機関を持たない方も多くいるため、予約受付方法や対応年齢等の追記など、協力医療機関一覧の改訂を行うとともに、巡回接種の促進に向け、障害者の特性を踏まえた調整など実施しておりまして、引き続き円滑 な接種を行えるよう、取組を進めてまいります。
質問
結果として、市民の安心につながると考えられる、本市の集団免疫の獲得時期について目標とその考え方を伺います。
答弁
接種目標についてでございますが、新型コロナワクチン接種による集団免疫効果の有無は、現在のところ分かっておりませんが、発症予防効果は確認されており、多くの方が免疫を獲得することで、結果として新型コロナウイルス感染症の蔓延防止に寄与するものと考えております。
本市におきましては、先行して進めてまいりました高齢者接種の状況や、メディア等による接種調査の結果、今後配分されるワクチンの供給量等を踏まえ、全対象者の7割を接種希望者と想定し、11月末までの2回接種の完了を目指して取組を進めているところでございます。
質問
特に、先行した65歳以上の世代については、9割程度の対象市民が、接種済みとなっています。残り1割の対象市民がいまだ接種されていない状況ですが、未接種である理由と今後の見通しと方針について伺います。
答弁
未接種の高齢者についてでございますが、体調上の理由から接種を見合わせている方や、ワクチン接種への不安感等から接種を希望されない方、接種意思の確認が困難な方、これから接種を受けられる方などがいるものと推察しておりまして、未接種の方に対しましては、状況に応じて接種勧奨を行うなど、本人の同意に基づくワクチン接種に繋げてまいりたいと存じます。
質問
若年層にも影響の大きいとされる市内の子どもへの影響を鑑みて、またその変異株の流行の本格化に先んじて、子どもと関わることが最も多い市内学校教職員へのワクチンを求めて参りました。その後の実施の方法と実績について伺います。また開始時期について、なぜその時期となったのか経緯を伺います。
答弁
市立学校教職員のワクチン接種における主な対応状況につきましては、集団接種会場でのワクチンロス対応への協力をはじめ、7月から、市の大規模接種会場と、介護施設等従事者接種でのワクチンロス対応への協力により、接種機会を確保したところでございます。
また、7月下旬からは、県が実施する特別支援学校教職員を含む福祉施設等従事者優先接種を活用し、8月上旬に、県の優先接種の対象が全教職員となったことを受け、接種機会を周知してきたところでございます。8月中旬以降、市の介護施設等従事者専用接種会場のワクチンロス対応への協力を行い、8月末日時点における任意調査の結果といたしましては、教職員個人の申込による接種と合せて、常勤教職員の約81%が接種又は予約済みとなっているところでございます。
質問
妊娠中の市民への支援についてです。妊娠中は自身の罹患への不安だけでなく、胎児への影響を考え、相当な精神的な負担を強いられることとなり、特に支援が必要であると考えられます。
本市こども未来局からは、分娩前の妊婦のみなさまへ、と題し、新型コロナウィルスの検査費用を助成します、との表題の下、助成制度を公表しています。これまでの実施状況について伺います。
答弁
この事業につきましては、妊婦が概ね分娩予定日の2週間前にウイルス検査を受けた場合に、その検査費用の一部を助成するものでございまして、令和2年9月から事業を開始し、令和2年4月1日以降に受けた検査を助成対象としているものでございます。
令和2年度の助成件数につきましては719件でございます。また、令和3年度につきましては、8月までの助成件数が432件でございます。
質問
一方で、健康福祉局主導で、妊婦への新型コロナワクチン接種の促進に向けた取り組みとして、集団接種会場、大規模接種会場に、優先枠を設けています。各枠数に関する枠設定根拠について、本市の考えを伺います。また既に予約開始されていますが、予約状況について伺います。
また、この2つの取組の整合性と連携について、見解を伺います。
答弁
安心かつ円滑に接種を受けることができるよう、かかりつけの医療機関での接種を前提としつつ、かかりつけ医療機関での接種を補完する役割として、集団接種会場及び大規模接種会場に優先枠を設けたもので、直近1年間の出生数の2か月分相当を基準に予約定員を調整した ものでございます。
また、9月6日現在、定員2,060人に対して、予約数は約800人で、予約状況を踏まえ、9月9日から新たに妊娠中の方と同居のパートナーを優先枠の対象に加えたところでございます。
次に、PCR検査による感染症の早期発見や、ワクチン接種による重症化予防は、いずれも妊娠中の方が安心して出産できる環境づくりを進める上で重要な役割を担うものと考えておりますので、両局で情報を共有するとともに、相互の取組の連携を図ってまいりたいと存じます。
質問
直近の報道等でも新たなデルタ株の発見について取りざたされるなど、これまでとは異なり、若年層への罹患が一層懸念されます。本市の把握する高校生・中学生のワクチンの接種状況、特に市立中高での接種状況とその把握の方法について伺います。
答弁
中高生を含む子どもへのワクチン接種につきましては、接種にあたって、メリットとデメリットを本人と保護者が十分に理解していることや、接種の前後などにおいて、きめ細やかな対応を行うことなどが前提となるため、可能な限り個別接種が望ましいと考えているところでございます。
そのため、子どもへの接種に積極的に御協力いただける医療機関に対しまして、ワクチンの上乗せ配分を行っているところでございまして、こうした取組を継続しながら、ワクチン接種を受けやすい体制の整備を進めてまいります。
質問
今後の接種の提供の方針について伺います。さらに先々の可能性を見据えれば、より若年層となる小学生などへの接種体制の構築方針についても、感染拡大防止の観点から実施される可能性は現時点では否定で着ない以上、その考え方は整理されている必要があろうかと考えられます。見解を伺います。
答弁
現在、12歳未満の子どもにつきましては接種対象となっておりませんが、ワクチンの使用年齢の引き下げや新たなワクチンの承認など、国の動向に注視するとともに、市内の医療機関・関係団体とも情報共有を行ってまいりたいと存じます。