議会報告

令和2年6月25日第4回定例会 一般質問

向ヶ丘遊園跡地について

2020.06.25

令和2年6月25日第4回定例会 一般質問で質問しました。

質問

続きまして、向ヶ丘遊園跡地利用計画について伺います。本日、都市計画の素案についての住民説明が多摩区役所で予定されております。8月には市民意見を受け付ける公聴会も行われるようですが、今後、小田急電鉄と市とでどのように協議が進められるのか、また、どのようなスケジュールで進むのか、伺います。また、この計画によっても、フロンタウン生田同様、新たな交通需要を生み出すことにつながりますが、本市としてどのような対応を考えているのか伺います。

答弁

向ヶ丘遊園跡地利用計画についての御質問でございますが、現在、事業主体である小田急電鉄株式会社により環境影響評価に関する手続が進められており、今後、本市との事業実施に向けた詳細協議を経て、令和3年度の工事着手、令和5年度の竣工を目指すと伺っております。また、当該計画における地域交通への影響等につきましては、環境影響評価準備書によりますと、周辺地域の生活環境の保全に支障はないとの評価がされておりますが、引き続き、小田急電鉄や関係機関等と調整してまいります。

(上原)

向ヶ丘遊園跡地利用に関しましては、地元でもその動向が注目されていますので、引き続きお知らせいただければと思います。

 続き、民間施設ですが、大規模小売店舗のダイエー向ヶ丘店が49年の歴史を終えて退店されると仄聞しております。同店は、向ヶ丘遊園から日本民家園にかけての区の交通に大きく影響を与えているというのが現状ですが、閉店されるとなると大きくさま変わりするのかと予想されます。また、店舗の掲示には、再出店の予定があると記載されているところですが、本市にはまだ相談がないと伺いましたので、質問はいたしませんが、近年の小売業そのもののトレンドであったりとか、民間の出店計画、さらには向ヶ丘遊園周辺の区画整理などを踏まえると、ほかの用途への転用であったりとか、もしくは高度利用というのも注目していかないといけないと思っております。市内の民間施設の高付加価値化については大いに歓迎すべきと考えていますが、こちらもほかの3件同様に交通への負担は発生すると思いますので、御対応に向けて注視していただくようにお願いしたいと思います。

 今回は、多摩区の限られた施設にのみ触れましたが、本市としては、遊休資産の有効活用には積極的に取り組まれていると思います。また、多摩区では特に区画整理が行われている登戸・向ヶ丘遊園エリアを中心に、民間の動きも活発になってきていますが、さきに申しましたとおり、コスト増もしっかりと視野に収めておく必要がございます。このような活発なまちの変化の一方で、各事業計画の在り方についてはあくまで担当局主導であり、財政の役割は各事業の総括、もしくは事業の実現に向けたバックアップにとどまっているように見えるところでございます。変化に伴う資金投入については、投資の考え方に基づき目標とする投資効果の明確化が必要です。市民への便益に伴うコストはもちろん、財政運営の健全性担保のため、変化に伴う税収増のターゲットであったり、利用者負担にのっとった利用料設定などで投資額の回収も視野に入れねば、本市の標榜する持続可能なまちづくり、仕組みづくりとは言えないと思っております。そこで、話題を本市の長期的な財政戦略というところに移したいと思います。