議会報告

令和2年9月10日第5回定例会代表質問

新型コロナウィルス感染症のワクチンの共同研究について

2020.09.10

質問

ナノ医療イノベーションセンターと東京都医学総合研究所とで共同研究が行われている新型コロナウイルス感染症ワクチンに関して伺います。

先の6月の定例会で、おおよそ向こう半年で基礎研究、1年内を目指して臨床研究を経て実用化を目指すとの答弁がありました。その後の進捗について伺います。

答弁

今回のワクチン開発につきましては、ナノ医療イノベーションセンター――iCONMがワクチンを搭載するスマートナノマシンの設計や合成、投与方法の最適化などの研究開発を中心に行い、東京都医学総合研究所が保有するワクチン開発技術を活用し、臨床研究を中心に行うという役割分担であると伺っております。

進捗状況といたしましては、iCONMにおける新型コロナウイルスに代わる同等の非病原性のウイルスを用いたマウスのモデル実験では、想定していた免疫獲得の成果が確認されましたことから、現在、東京都医学総合研究所にて新型コロナウイルスの抗原を使用したマウスによる実験を実施しております。今後、この結果により、霊長類、さらにはヒト細胞による実験を経て臨床試験が開始されることとなり、現在のところ、当初の予定どおり進捗しておりますが、人類が初めて遭遇するウイルスへのワクチン研究であるため、不測の事態が生じる可能性も否定できないと伺っております。

質問

研究速度を加速することのできる余地、また、それに対して不足するリソースについても伺います。

答弁

今回のワクチン開発に関する基礎技術は既に確立されていることから、早期の実用化を目指して研究に取り組んでいるとのことでございます。

なお、今後、実用化に向けた臨床試験を実施するに当たっては、多額の費用や人材、製薬企業との連携等が必要になると伺っております。

質問

本研究は、本市民が期待し注目するばかりでなく、世界的な貢献が見込まれるものです。

方法論としても、不活化ワクチンや弱毒化ワクチンと比較して、mRNAワクチンは安全性も高く、アジュバントとの併用により高い効果も見込まれ、さらに開発期間の短縮のポテンシャルも高いと考えられます。

コロナ禍で経済的な打撃を受けるばかりでなく、閉鎖的な個人生活を余儀なくされています。本研究が実をなし、効果を発揮すれば、コロナ禍払拭への期待が高まる中、シビックプライドも一気に高まるものと思われます。

これまでバイオ研究に力を入れてきた本市こそ、集中的に実用化支援の旗振りをし、今こそ「最幸のまち かわさき」の在り方を示すべきと考えます。市長に見解を伺います。

答弁

新型コロナウイルス感染症は、市民生活をはじめ、市内経済に大変大きな影響を及ぼしているところでございますので、iCONMにおけるワクチン開発につきましては、大いに期待しているところでございます。

現在、ワクチン開発につきましては、国において研究開発とその実用化に向けた重点的な支援制度が設けられているところでございますが、本市といたしましても、iCONMにおけるワクチン開発をはじめとした様々な革新的な研究を加速させるため、研究支援の充実を図ったところでございます。こうした取組を通じて、ワクチンが早期に実用化され、世界的な課題解決に大きく貢献するよう研究活動を支援してまいります。