議会報告

令和5年12月19日一般質問②

JR稲田堤駅及び中野島駅について

2023.12.19

質問

JR稲田堤駅は来年度橋上駅舎化が完成しますが、進捗について伺います。また、駅舎本体の自由通路、エスカレーター等は市の管理となりますが、耐用年数や管理体制について伺います。

答弁

(まちづくり局長)
工事の進捗につきましては、本年8月に自由通路の南側部分及び新駅舎の使用開始を行い、令和6年度の完成を目指し、工事を進めているところでございます。エレベーターやエスカレーターの機械設備につきましては、メーカーでは20年から30年で設備更新を推奨されているところでございます。また、自由通路、エスカレーター及びエレベーターの維持管理につきましては、本市による業務委託により実施をしております。

質問

これを伺ったのは、先日、山田議員からJR川崎駅の雨漏りの話があったと思うんですけれども、この自由通路を造ったときに市の管理になるんだが、これのいわゆる償却期間とかの設定を――自治体会計なのでやらないというのはよく分かるんですけれども、一応耐用年数の目安を決められて、いつ補修するんだというのもある程度前向きに、先に計画されたほうがいいんじゃないかと思いまして、この点を申し上げたいなと思いまして、質問いたしました。この駅なんですが、長年の地域の悲願であったこともありまして、完成時には地域を挙げてのイベントなども必要かと考えております。対応を伺います。

答弁

(まちづくり局長)
稲田堤駅につきましては、橋上化に合わせて地元が主体となって発車メロディーの導入を実現させるなど、駅の魅力向上に向けて地域が一体となり事業を進めてまいりましたことから、記念となる催しなどにつきましても、今後検討してまいりたいと考えております。

質問

この発着メロディーですが、河野ゆかり議員からも御質問いただいたような話で、現在、丘を越えてという曲が設定されております。町会、商店会、稲田堤振興会が費用捻出して、メロディーの作成に当たっては、県立高校に町会長自らが交渉に当たるなど、地域の力によって実現しました。一方で、別路線ではワンマン運転が開始されたときにはメロディーが各駅統一されるなどの事例もあるようです。ワンマン化の予定はあるのか、その際に発着メロディーは維持されるのか伺います。

答弁

(まちづくり局長)
JR南武線のワンマン化につきましては、JR東日本より2025年から2030年頃の導入に向けて準備を進めていくと伺っております。また、ワンマン化に伴う発車メロディーの取扱いにつきましては、今後の動向を注視してまいります。

質問

せっかくメロディーがつきましたので、これは何十万円かお金を払っていますので、ぜひ維持の方向でJRさんとお話いただければと思います。
この駅は既に一部供用開始されていますが、地域の声について伺います。特にベビーカー、車椅子が通るのに困難との声を聞きますが、見解と対応を伺います。

答弁

(まちづくり局長)
駅利用者の方々からは、便利になった、きれいになったなどの声をいただいている一方、現在、工事中の北側の早期完成を望む声も寄せられております。自動改札口につきましては、これまでと同じ通常幅のものが設置されております。なお、自動改札口を通過しにくいベビーカー及び車椅子の利用者につきましては、幅広の有人改札口を御利用いただくようお願いしているとJR東日本より伺っております。また、拡幅改札口の設置等の御意見につきましては、JR東日本に伝えてまいります。

質問

ただいまの御答弁ですが、便利になった、きれいになったなどの声をいただいているということですが、これは誰の声なんだという話ですよね。
近隣の町会や商店街から、そういうヒアリングを受けたという話は聞いていませんし、あの駅は、じゃあ、誰のためにあるんだという話ですよね。乗換えの皆さんのためにある駅であれば、乗換えをされる人に聞けばよろしいと思うんですが、この金額は30億円を使って、地域のためにつくっているという私の認識なんですけれども、声を聞く、いただいているとおっしゃるからには、しっかりヒアリングをしていただきたいなと思います。
あと、もう一つは、せっかく、それこそ30億円もの市税を投入しているわけですから、改札は広くなるよねとか、もうちょっとよくなるんだよねといっぱい問合せをいただくわけなんです。私は娘がコロナ中に生まれまして、今、3歳半なんですけれども、狭いとベビーカーは通れないんですよ。あと、改札の数で言うと、中野島駅が6個ですよね。臨時改札を合わせると8個ありますよね。稲田堤駅は4個ですね。お隣の矢野口駅は、利用者数が4分の1ですけれども、改札の数は3つで、広い改札もあります。
今、これは現場のほうでJRさんとよくお話しいただいて、御要望もしていただけるような話を聞いておりますので、しっかりと進めていただければと思います。改札の数は足りません。広いところも必要です。4万人が使う駅なので、それなりの対応が必要かと思います。よろしくお願いします。

次に、エスカレーターの運用時間ですが、11時までとなっています。延長を求める声を聞きますが、見解と対応を伺います。

答弁

稲田堤駅自由通路のエスカレーターの運用時間につきましては、現在6時から23時までの運用となっております。運用時間の延長につきましては、夜間の利用状況や市内の自由通路等におけるエスカレーターの運用状況などを踏まえながら、関係局と調整してまいりたいと考えております。

質問

これは市の管理かと思いますので、ぜひ24時、あるいは終電まで延ばしていただけると周囲がとても助かるとの声をいただいております。

次に、JR南武線中野島駅について伺います。こちらも橋上駅舎化の計画があろうかと思います。今後のスケジュールについて伺います。また、改めて橋上駅舎化のメリットについて伺います。

答弁

(まちづくり局長)
初めに、橋上駅舎化に向けた取組につきましては、現在、駅周辺の土地の形状等による制限を踏まえ、駅舎などの構造等に関する検討を行っているところでございます。今後も引き続き、検討の深度化を図り、事業化に向けた環境等を整えるなどの取組を進めてまいります。
次に、橋上駅舎化のメリットにつきましては、鉄道による地域分断の改善と踏切を横断する利用者の安全の確保、駅へのアクセス性の向上が図られるものと認識しております。

質問

橋上駅舎化のメリットは、地域回遊の話と、あとは駅へのアクセスです。いわゆる改札へのアクセスの話ですよね。それと、安全性向上との御答弁をいただきました。中野島駅は、北口改札がもう既に繁忙時に開放されております。ホームへのアクセスという面では最適化されている時間帯もあろうと思います。
臨時改札の設置費用、運用費用について、年額と負担者をそれぞれ伺います。また、臨時改札の終日利用はできないのか改めて伺います。

答弁

(まちづくり局長)
初めに、中野島駅臨時改札口の設置につきましては、平成29年に本市、JR東日本及びカリタス学園の3者で臨時改札設置に関する覚書を締結し、それぞれの役割などについて定めております。本覚書に基づき、設計及び工事をJR東日本が行い、その費用の約1億円を本市が負担し、令和元年に開設したものでございます。維持管理につきましては、JR東日本が行い、これらに要する費用はカリタス学園が負担することとしており、別途両者で契約していることから、金額について本市では把握しておりません。
次に、臨時改札口の時間延長につきましては、維持管理の費用負担などの課題があることから、利用実態などを把握するとともに、JR東日本と協議してまいります。

質問

地域回遊についての要望はあるんでしょうか、地域の声を伺います。地域回遊のみを解決するのであれば、歩道橋、いわゆる跨線橋でも同じ効果が得られると思われますが、見解を伺います。

答弁

(まちづくり局長)
初めに、鉄道による地域分断の改善と踏切を横断する利用者の安全の確保、駅へのアクセス性の向上を目的とした橋上駅舎化につきましては、地域の方々より多くの御要望をいただいているところでございます。また、跨線橋につきましては、地域分断の改善や踏切を横断する利用者の安全の確保としての効果が期待されるものと考えております。

質問

安全の確保としての効果が期待されるという橋上駅舎化ですけれども、現時点で安全性に問題はあるのか見解を伺います。

答弁

(まちづくり局長)
中野島駅につきましては、橋上駅舎化までの暫定施設として令和元年6月に駅北側に臨時改札口が使用開始されております。これにより、地域分断の改善には至らないものの、駅利用者の分散化による踏切の通行者の減少など安全性が改善されたものと考えております。

質問

安全性は確保、改善された、地域分断の改善には至らないということなので、今、問題は地域分断の改善のみと認識をさせていただきます。
続けます。運用費用とその負担者の課題があるとのことですが、橋上駅舎化を模索し続けるのではなく、同じ費用をかけるのであれば、北口の終日開放に費用を充ててほしいという考えもあろうかと思います。見解を伺います。

答弁

(まちづくり局長)
臨時改札口につきましては、橋上駅舎化までの暫定的な措置として設置し、朝夕の通勤通学時間帯の踏切利用者の安全対策を図ることを目的として、開設時間を設定したものでございます。開設時間の延長につきましては、維持管理費用の費用負担などの課題がございますが、利用実態などを把握するとともに、JR東日本と協議してまいります。

意見

前向きな御答弁をいただいている中で大変恐縮なんですけれども、やはりまずは利用者の声というか、そもそも論で中野島駅の周辺の人たちとしっかり話合いを始めていただけないでしょうか。今のところ、少なくともカリタス学園との面会も随分時間がたっているように聞いております。利用者の声を聞かないで駅をつくることはできませんので、早速取りかかっていただきたいなと思います。