議会報告

令和5年12月19日一般質問③

菅、菅稲田堤のポンプ場の新設について

2023.12.19

質問

菅、菅稲田堤のポンプ場の新設について伺います。
当該ポンプ場は、令和元年東日本台風における同地域の浸水被害を受け、その対策として新設されます。想定している最大雨量等の気候条件と、この雨量に対応した浸水対策を実現するポンプへの要求能力について伺います。また、本年度基本設計に入っておりますが、その設置先について上下水道事業管理者に伺います。また、設置費用についても伺います。

答弁

(上下水道事業管理者)
浸水対策の重点化地区である三沢川地区では、整備水準を10年確率降雨である時間雨量58ミリにグレードアップすることなどを目的に、雨水排水施設の整備を進めているところでございます。このうち菅稲田堤3丁目に整備する雨水ポンプ施設の排水能力は、1秒間当たり8.5立方メートル、整備予定地は菅第3公園用地、概算事業費は約36億円を予定しております。

質問

36億円という数字を出していただきました。
既存公園用地が候補地とのことですが、候補に挙がっている公園の設置経緯、設置目的について伺います。当該公園の利用状況とこれを踏まえた代替公園の必要性についての見解を建設緑政局長に伺います。

答弁

(建設緑政局長)
当公園の経緯につきましては、川崎市住宅供給公社による住宅建設に伴い整備され、本市へ寄附された公園でございまして、主に周辺にお住まいの方々に御利用いただくことを目的に昭和53年12月に開設したものでございます。利用状況につきましては、正確には把握しておりませんが、地域の方に御利用いただいていると認識しております。本市の街区公園の配置計画の考え方では、当公園が整備されている地区は、公園の充足している地区ではございますが、代替の必要性につきましては、長年周辺住民の方々に利用されてきた経緯等を踏まえ、地域の方々の御意見を伺った上で判断してまいりたいと考えております。

質問

地域の方々の御意見を伺うということで本当にありがとうございます。ぜひそのようにしていただきたいと思います。

この公園充足地域の中でも、利用状況の濃淡があろうかと思います。上下水道局さんは現地住民との対話を既に開始していますが、地域の声について伺います。また、独自に利用状況調査を行ったと聞いております。調査結果を伺います。周辺住民に必要なポンプ場の設置は必要なものとはいえ、これまで40年も存在した公園がなくなることになると、設置に関する住民理解を阻害する要因となる可能性も考えられます。上下水道事業管理者に見解を伺います。

答弁

(上下水道事業管理者)
ポンプ施設の設置に当たり、現在の公園機能を維持することは難しい状況であることを町内会に説明させていただいたところ、代替公園等の御要望をいただいている状況でございます。次に、公園の利用調査につきましては、令和5年7月に調査を行いまして、1日約20人の利用を確認したほか、高齢者施設や保育園の方々の利用等も伺っております。ポンプ施設の整備に必要な用地の確保につきましては、地域住民の方々の御理解が重要であることを認識しておりますので、代替公園の確保につきましても、引き続き、地域住民の方々の御意見、御要望を伺いながら、関係局区と連携し、検討してまいります。

質問

公園代替地についての話です。以前、稲田水源地という施設について、これは40年も使っていませんよねと、20年前に井口議員が御指摘なさって、私も3年前ぐらいに指摘させていただき、ようやく今取壊しが始まっていて、ここが考えられるんじゃないかとも推測はできるんですけれども、あそこはもう40年も使っていないものですから、地域の生活圏外になっております。公園の候補地からはぜひ外していただきたいと御要望申し上げたいと思います。そして、ポンプ場の設置先、代替地の双方の調整と配慮が必要となる難しい案件となっております。ポンプ場の屋上を公園として開放する屋上公園あるいは施設内公園での整備は考えられないのか、改めて上下水道事業管理者に伺います。

答弁

(上下水道事業管理者)
ポンプ施設における屋上公園等の整備につきましては、施設規模を考慮すると困難なものと考えますが、地域の方々が利用できる空間確保の可能性について検討しているところでございます。以上でございます。

意見

この第3公園はまちづくり局さんの関連で、公社が寄附されているんですよね。第3公園と第4公園、両方とも寄附されているようなんですが、これを今回、建設緑政局さんから上下水道局さんが買わないといけないと。そこで費用を捻出しますと。では、その買ったお金はどこに行くのかと。これは市民のために行かないとおかしいんじゃないのと心の中では思っているんですが、局間調整というか、費用の捻出元の問題が、非常にこの件をややこしくさせております。ぜひ経営層の皆様に当たっては、よく御調整のほどいただけないかなと思っております。よろしくお願い申し上げます。