議会報告

令和1年6月5日6月まちづくり委員会

生田緑地整備の考え方について

2019.06.05

・生田緑地整備の考え方について

質問

生田緑地に関しては、市民の方から期待されていると思いますが、確認をさせていただきたい点が、にぎわいを創出するとか交流の場にするという文言が大きなコンセプトになっているかと思うのですけれども、にぎわいというのは何ですかというか、要は人が集まるということなので、その人たちの属性であったりとか定義みたいなものがわかるようであれば教えていただきたいと思います。

答弁

生田緑地のにぎわい、憩い、交流といったところの御質問でございますけれども、基本的には生田緑地は川崎市のみどりの拠点として重要な役割を担ってございます。そうしたところで、地域の方々にとっての憩いの場、あるいはにぎわいの場として御活用いただくというところを中心にこれまでも実施をしてきたところでございまして、多摩区でのお祭りでありますとか、マルシェのようなイベントを逐次開催してきてございますことから、そうした地域の方々が憩い、にぎわえるような空間づくりを生み出していきたいと考えてございます。

質問

地域の方々がメーンターゲットということですが、一方で観光の重要性が高まってきているという御認識もされていて、そこのすみ分けがいまいちなので、地域の方々と同時に、市外の方々にも集まっていただくような構想ではないのでしょうか。

答弁

生田緑地の地域の方々以外の方へのにぎわいといったような視点の御質問でございますけれども、生田緑地につきましては、御案内のとおり岡本太郎美術館を初め、日本民家園でありますとか、あるいは藤子・F・不二雄ミュージアムといったような国内外からも注目される施設等が多々ございますことから、そうしたところをしっかりと御活用いただくとともに、日帰り的においでいただく方々にもしっかりと時間をかけて生田緑地というものの理解をいただいて、さらに魅力を感じていただくということは、あわせて考えていきたいと思っております。

質問

地域の方々に加えて、市外、国内外に関しても包括的に考えていくという姿勢を確認いたしました。

2点目なのですけれども、今現状で向ヶ丘遊園から徒歩、散策路という形のアクセスの改善をもくろんでいらっしゃる、検討されていらっしゃると思うのですが、地域の方々の中にもいろいろな年齢層であったりとか障害のある方もいらっしゃると思います。アクセスに当たって、バスのポンプ輸送みたいなことも想定されたりとか、定期的にもう少し行きたいときに行けるような状況をつくらないといけない、などという声を聞いているところなのですが、公共交通機関のアクセスの改善というものは視野に入れているのでしょうか。

答弁

生田緑地への交通アクセスについての御質問でございますけれども、今現在、生田緑地エリアの一角をなしております向ヶ丘遊園跡地の、もともと遊園地があったところをこのたび小田急電鉄のほうで改めて整備の運用計画を立てられているところで、現状ではかなり利用するような施設を中心に計画をされているという状況でございますことから、当然にそのエリアへの交通アクセスもしっかりと考えていかないといけないという状況がございますので、そうしたものも含めて、今、公共交通のあり方については関係局と協議を始めているところでございます。改めて、全体の生田緑地へのアクセスも含めて考えてまいりたいと思います。

質問

2020年にオリンピックが予定(質疑当時)されるところでございますので、一番PRをする機会になるタイミングを逃さないように、向ヶ丘遊園の跡地利用という大きなところとの絡みを考えたアクセスというのももちろん長期的には大事な視点だとは思いますが、今の利便性の向上を図られたほうがいいのではないかと感じております。

最後に、回遊性について御質問させていただきます。いろいろな個性豊かな施設が存在する中で、施設から施設へ行くのに、例えばお年寄りがしっかり多施設を楽しんで帰るというのをどうも想定しにくい状況にあるのではないかと、自分で歩いてみて感じているところです。園内のアクセスの改善、東生田のあの辺も含めて、大がかりなところのベースになる点はより具体的なのですが、足元のところでもう少し改善の余地というのは検討されたのか否か、教えていただけますでしょうか

答弁

生田緑地の中での回遊性の御質問でございますけれども、これまでもいろいろな施設がある中で、施設間で共通した利用の促進といったようなところも、それぞれの施設と情報交換をしながら進めてきているところでございます。生田緑地自体が丘陵にある公園というような性質がございまして、一定の高低差等の問題もございますので、車椅子で移動していただける範囲を御案内するようなサインでありますとか、そうした工夫をしながら、より快適に御利用いただけるような取り組みをしてきてございます。

今後も、今いただきましたようなことも含めて、生田緑地を考えていく上で何らかのアクションができるかどうかというのは、関係する機関とも調整してまいりたいと存じます。

(上原)

多くの方々にいらしていただくということを考える、観光資源であるということを考えるのであれば、駅からのアクセスをどういうふうにするか、回遊性が大事だということもこの資料にも十分にあらわれるところだと思うのですが、大きな視点ではなく、小さな工夫で何かできることの対策をしていただけるように要望いたします。