議会報告
令和6年12月16日一般質問
多摩区の交通環境と安全について
2024.12.16
質問
多摩区の交通環境について伺います。JR稲田堤駅ですが、北口広場の工事が入札不調とのことです。これまでの検討経緯と、地域との合意過程、発注までのプロセスと今後のスケジュールについて伺います。あわせて、車椅子やベビーカーが通りやすい幅広改札、ホームにおける飲料水販売の見通しについて伺います。
答弁
(まちづくり局長)
初めに、駅前空間整備につきましては、ベンチなどの整備イメージを地元町会にお示しし、設置位置などの御意見をいただきながら検討を進めた上で、多摩区役所道路公園センターが設計、発注したところでございます。今後につきましては、工期などの見直しを行い、再発注に向けて準備を進め、できるだけ早期の完成を目指しているところでございます。
次に、通常幅の自動改札口を通過しにくい車椅子等の利用者におきましては、幅広となっております有人改札口を御利用いただくよう御案内しており、拡幅改札口の設置等につきましては、設備更新のタイミング等を捉え検討してまいりたいとJR東日本より伺っております。次に、ホーム上の飲料水の自動販売機につきましては、地域の声をJR東日本に伝えており、同社からは、橋上駅舎化等の工事に伴い、搬入スペース等の課題から現在設置できていないものの、今後の駅前空間整備の状況を踏まえながら検討を進めていくと伺っております。
質問
JR稲田堤駅の橋上駅舎化で地域分断が解消されるとの本市の考え方でしたが、地域の声はどのように把握しているのか伺います。橋上駅舎化が地域分断の解消とならないと考え、JR中野島駅は橋上駅舎化についての地元意見の聴取を求めて1年が経過しましたが、聴取状況と内容を伺います。あわせて、同駅北口の常時開放で地域の要望は満たされると考えますが、こちらも地域の声の聴取状況を伺います。
答弁
(まちづくり局長)
初めに、稲田堤駅の駅利用者の方々からは、便利になった、きれいになったなどの声をいただいているところでございます。
次に、中野島駅につきましては、橋上駅舎化等の検討とともに、臨時改札口の関係者であるカリタス学園の意向を伺うなどの対応を行ってきたところでございます。地域からは、橋上駅舎化の早期実現と併せて臨時改札口の時間延長を求める声をいただいているところでございますが、時間延長につきましては、維持管理の費用負担などの課題がございますので、引き続きJR東日本と協議してまいります。
質問
登戸区画整理後の建設が進んでいます。下河原踏切から程近い登戸駅北側交差点での混雑が懸念されます。現在の混雑状況を伺います。また、歩車分離など、信号ルールの必要性について見解を伺います。
答弁
(建設緑政局長)
本市におきましては、交通円滑化に向け、道路ネットワークの形成を図るため、幹線道路の整備を進めるとともに、首都圏渋滞ボトルネック対策協議会における主要渋滞箇所など、早期に事業効果が期待できる市内の渋滞箇所について、局所的かつ即効的な対策により、効率的、効果的に渋滞緩和に向けた取組を実施しているところでございます。
当該交差点につきましては、同協議会における主要渋滞箇所に該当しておりませんが、登戸区画整理事業が事業中であることから、交通状況を注視していく必要があると考えており、今後、必要に応じて歩行者や車両の交通量等の把握に努めてまいります。
質問
この交差点、区画整理云々以前からこういうお話も地域から出ておりますので、引き続き注視していただきたいと思います。
次に、明王の交差点付近、大型商業施設が営業開始されましたが、府中街道の混雑に影響はなかったのか、本市の認識を伺います。
答弁
(建設緑政局長)
県道川崎府中についての御質問でございますが、本年3月に営業を開始した商業施設による周辺の交通状況につきましては、混雑に関する御意見は寄せられておらず、大きな影響などは生じていないものと認識しております。
質問
ゼブラ帯に逃げられるから大丈夫という御答弁だったと思います。
続きまして、登戸駅のエスカレーターの時間延長が公表されました。経緯について伺いたいと思います。
答弁
(建設緑政局長)
登戸駅南北自由通路から多摩病院方面に向かうエスカレーターにつきましては、6時から22時の運行時間としておりましたが、周囲には階段がなく、停止したエスカレーターを歩行する利用者もいることが利用実態調査において確認できたことから、安全性や利便性も考慮し、4時半から25時に運行時間の変更を行ったものでございます。
質問
稲田堤駅につきましても、時間ごとの乗降者数などを踏まえて時間延長の検討の余地はあるか、見解を伺います。
答弁
(まちづくり局長)
JR南武線稲田堤駅自由通路につきましては、現在、6時から23時までの運用となっております。運用時間の延長につきましては、夜間の利用状況や市内の自由通路等におけるエスカレーターの運用状況、階段の併設状況などを踏まえながら、引き続き関係局と調整してまいりたいと考えております。
質問
ありがとうございます。どちらの駅も24時間警備が入っていらっしゃるということで、市の判断になるのかなと思いますので、ぜひ地域の声を聴いていただきたいと思います。
引き続きまして、通学路の安全対策について伺います。最近、小学生への付け回しであったりとか、中学生が刺される事件があったりとか、子どもの通学路の安全対策というのも非常に大事というか、環境が変わってきているなと思っています。現状では、川崎市通学路交通安全プログラムで取りまとめされています。これまでの安全対策の内容と協議過程について伺います。
答弁
(教育次長)
通学路の安全対策についての御質問でございますが、通学路の安全対策につきましては、毎年、通学路交通安全プログラムに基づき、学校からの通学路の改善要望に対し、警察や道路管理者等の関係機関で構成する通学路安全対策会議の各区部会におきまして、現地確認や対応を協議し、路面標示をはじめ、ガードレールや横断歩道の設置、地域交通安全員の配置などの対策を実施しているところでございます。
質問
このプログラムでは、各地区の通学路対策事業を取りまとめているかと思います。多摩区の事業が見当たりませんが、背景を伺います。
答弁
(建設緑政局長)
川崎市通学路交通安全プログラムに基づく対策事業としてお示ししております通学路対策事業一覧に記載された路線につきましては、国の防災・安全交付金を活用して整備する幹線道路を選定したものでございまして、多摩区につきましては、他の交付金などを活用して幹線道路整備や通学路等の安全対策を実施していることから、同交付金の対象路線がないものでございます。
質問
ありがとうございます。
通学路の安全対策は、保護者からの要望、交通事故の未然防止が主目的として挙げられています。近年、不審者の増加傾向が見られますが、見解と対応を伺います。また、時代の潮流の変化が激しくなる中で、PDCAサイクルに先験的な取組を取り入れる必要性について、見解と対応を伺います。
答弁
(教育次長)
本市では、登下校時における児童生徒の安全を確保するため、警察官OBであるスクールガード・リーダーが定期的に通学路を巡回するほか、地域の方による見守り活動の実施、事業者の協力による防犯パトロール、児童への防犯ブザーの配付など、学校、地域、保護者が協力連携しながら様々な取組を進めております。また、国の登下校防犯プランに示されている防犯対策の取組として、通学路安全対策会議の中で、児童生徒の登下校時における安全確保のため、情報共有や通学路の安全対策に向けた協議を行っているところでございます。通学路における防犯対策を進めることは重要であると認識しておりますので、今後も、他都市における好事例を参考としながら、関係機関と連携し、安全確保に取り組んでまいります。
質問
他都市を参考にすることもいいんですけれども、川崎市でやらなければいけないことをしっかり考えていただきたいなと思います。
通学児童の見守り実態に不安があります。私自身も民生委員などをさせていただいたときに、ボランティアで駅立ちというか見守り立ちをするんですけれども、なかなか人が足りなかったりという現場もありまして、ボランティアの皆様で御尽力いただいているんですが、世情に合わせると防犯カメラの導入など新たな手法の導入の検討も必要かと思いますが、見解を伺います。
答弁
(教育次長)
通学路における防犯カメラの設置につきましては、これまでも、地域の安全・安心なまちづくりを目的に、町内会・自治会、商店街などにおいて設置補助金等を活用しながら進められておりますが、登下校時における児童生徒の安全を確保する上で、犯罪の抑止という観点からも重要なものと認識しているところでございますので、他都市における好事例を参考としながら、効果的な手法等について調査研究してまいります。
上原
ありがとうございます。取組を進めていただけるとありがたいと思います。