議会報告

令和1年12月9日12月まちづくり委員会

車椅子対応トイレのリフターに設置ついて

2019.12.09

令和1年12月9日12月まちづくり委員会で質問しました。

質問

陳情要旨に対する本市の見解のところで、「陳情に対する市の考え方としては、建物所有者の判断により」という話があると思うんですけれども、ここに書かれている以上は、条例化すると、義務づけられる機関であったりとか企業であったりとか、縛りがかかるところが多いから、より慎重に検討するべきだという意図が感じられるんですが、市の施設に関してはその限りではないと思うんです。

仮になんですけれども、例えば1つつけるのに幾らぐらいかかるとか、市全体に行き渡るにはどれぐらいかかるとか、規模感が見えないので、金額面でのインパクトを教えていただきたいです

答弁

あくまでもメーカーのカタログの標準単価というような記載ではございますが、天井走行の場合には50万円から60万円が本体価格というふうに伺っております。

そのほかに、建物の天井部分の工事費、あるいは、壁づけにする場合には壁の工事費というような、それぞれの建物の構造に応じた改修工事等も必要になる場合がございます。それは別途、先ほど申し上げた価格以外にかかってくるものでございまして、市営施設に関して全てこれをつけるとなるとどのぐらいの規模感というのは想定をしていないところでございます。

(上原)

費用的には相当かかることも想定されるので、市の施設につけるとしてもピックアップしてということで、この面でも調査研究が必要なのかなということが確認できました。

質問

これをつけることによって、例えばですけれども安全性とか、公衆便所についた場合に、そこで発生するリスクとか考えられるものはありますでしょうか。

答弁

今、市有施設には、障害者の施設ですとか高齢者の施設についている状態でございまして、こちらについては、メーカーのほうから設置した際に施設管理者や介助者の方にしっかりと取り扱いについての注意点等を説明した上で利用していただいています。

職員の方は、専門にそういった教育を受けられた方が職員として介助をしている状態ですので、そういった形では余りリスクは多くはないと思っておりますが、例えば庁舎、あるいはデパートといった、どなたにでも御利用いただけるような車椅子のトイレに設置した場合には、利用者を限定するわけにもいきませんので、訓練を積んでいない方が、試しにではないですけれども、使ってみようといった場合には、落下の事故ということで重傷あるいは死亡事故等の事例も紹介されているところで、そういったリスクがあると考えております。

質問

一般の方が使うときには要注意なので、これも検討と。

最後に、この件はまちづくり委員会にかかっておるんですが、一方で健康福祉的な要素もあるのかなと思っておりまして、ここの連携というのはどう図られるものか、そこの見解をお伺いいたします。

答弁

今回、こういった陳情をいただいてから、健康福祉局の障害計画課、あるいは障害福祉課とお話等をさせていただいております。

私どもの条例やマニュアルには記載がないところではございますが、障害者の福祉サービスという中では、介助の方への移動の際の支援としてサービスを提供しているという事例もあるということで、いろいろそういったことの御相談というのは今後も続けていきたいなと考えているところでございます。

(上原)

理屈で考える部分と、あとは感情を酌み取っていただきたい部分と両方ありまして、切なる願いがここには込められていると考えておりますので、ぜひよく調査研究を進めていただければと要望申します。