議会報告

令和2年1月30日1月まちづくり委員会

川崎市総合自治会館跡地利用について

2020.01.30

令和2年1月30日1月まちづくり委員会で質問しました。

質問

陳情本文に陳情の理由として「今年は災害が繰り返され、災害時の老人など弱者の避難所の要求が高まり」という一文があるんですけれども、そもそも、いこいの家が避難所として使われるという事例を私は余り承知していないんですが、そちらについては市の中で事例があるものなんでしょうか。

答弁

まず、いこいの家につきましては避難所補完施設、地域防災計画上の避難所補完施設という位置づけと、それから、社会福祉施設というところで、二次避難所という位置づけもございます。

ただ、委員御指摘のとおり、これまではそういった避難所としてあけた事例はございませんでしたが、先般の台風第19号の避難というところで、高津区におきましては、局地的ではございましたけれども被害が激しかったというところで、いこいの家のスペースを避難所として初めて開放したということがございまして、具体的には、東高津いこいの家と、くじいこいの家につきまして、これは計画上にございます避難所補完施設ですとか二次避難所という位置づけではございませんでしたけれども、場所の提供という形で初めて開放した例はございます。

質問

今のお話を伺うと、川崎市としてはそんなにまだ経験がないと。

私は菅の地域なんですけれども、芝間住宅の市営住宅の集会所を使ったという事例もありますし、これから柔軟に対応していかなきゃいけないところかなと思いますが、いこいの家だからできるという話ではないということですよね。論理的には。

答弁

今回、いこいの家、東高津とくじをあけた経緯といたしましては、避難者の自宅に近いということで、浸水被害があった地域でございますので、日中は自宅の片づけですとか、あるいは、自宅がそのまま継続利用ができない場合には新たな居住の場所を探さなければいけないということから、生活場所に近いところということで、いこいの家の場所が提供できないかという要請を受けたことから、あけた経緯がございますので、必ずしもいこいの家の機能ですとか、そういったことを勘案してあけたというよりは、柔軟に対応させていただいたという状況でございます。

質問

もう1点なんですが、運営スキームについてです。

新たな再開発の運営スキームとかの御説明をいただいたと思うんですけれども、その中に多世代交流とかというものもはっきり書かれておりまして、陳情の内容と一部重複するところがあるのかなというふうに思うんですが、現行で想定している機能で、いこいの家の持っている機能をカバーできる範囲というのを教えていただけますか。

答弁

拠点整備推進室担当課長 まず、基本的な考え方といたしまして、まず、この土地につきましては、交通の利便性がよかったりとか、かなりポテンシャルが高い位置というところが、まず1つございます。そうした中では、高齢者の方だけではなくて多世代の方が集うような、にぎわいも含めた土地利用を図っていきたい。

そういった中で、今回、陳情の要旨にもございます、いこいの家の機能、例えば人が集って、広場でいろんな交流ができるとか、そういったものは一応想定はしてございますけれども、現時点でこの土地利用方針案を今後取りまとめさせていただいて、市の考え方として方針を出して、民間の方からも御提案をいただくんですが、そこで個別に、例えばどんな機能が出てくるかというのは、今の現時点では、大変申しわけないのですが、わからないんですけれども、まず1つは、多世代の方が集う、あくまでそれは高齢者の方も含めて、地域の周辺の方々もにぎわうという部分のコンセプトではありますので、そういったような賑わい・交流ゾーンという形になっております。

あと、広場については現状が約500平米ほどございますので、そういったところを活用して今後の展開は図っていきたいと考えております。

質問

今後の話し合いの中で、コンセプトから大ずれすることがなければ、お話し合いをしながら、住民の意見を聞きながら計画を浮き彫りにしていくということも可能ということですかね。

それとも、もう現行のスケジュールがあって、こっちに沿ってやっていくという考えなのか。どういう進め方なのか、もう一度お願いいたします。

答弁

この土地利用方針案につきましては、パブリックコメントも実施してございます。さまざま、御意見をいただいていますので、それを踏まえて、今、取りまとめの作業をさせていただいているところでございます。

まず、基本方針として、行政側から、例えば、ここの施設にはこれをつくらなきゃいけませんよとかということを、やるつもりはございません。

基本的な考え方として、4点ほど御説明差し上げていますけれども、それをベースとして、今後、事業者を募っていって、市もそこでいろんな御提案を受けて、最終的に評価していく中で、施設等というのは決定していく予定でございます。