議会報告

令和2年8月21日8月総務委員会②

川崎アゼリア株式会社「経営改善及び連携・活用に関する取組評価」について

2020.08.21

令和2年8月21日8月総務委員会で質問しました。

質問

アゼリアの駐車場の件なんですけれども、これは台数を指標にしている理由を教えてください。

答弁

この駐車台数を指標にした経緯でございますけれども、もともと昭和61年にアゼリアができたときに、この駅周辺の課題として違法駐車等がございまして、やはり公共駐車場の駐車台数を確保していくことが川崎駅周辺に大事だろうということで、平成29年度の台数を維持していくということを掲げたものになります。

質問

30年前の違法駐車の減のために駐車場の台数の確保という話と、現状で違法駐車が行われているか行われていないかという相関性の話が、ちょっとちぐはぐしているので、今や台数の確保が目標ではないのではないかと思いますけれども、見解をお伺いしたいんですが。

答弁

この辺の指標につきましても、2年前に設定した指標ですから基本的には変更しないという形なんですけれども、ただ、関係局と協議しながら、次回に向けて柔軟に検討してまいりたいと考えております。

質問

指標はたくさんありますので、間接指標をできるだけ取り除いて、直接指標に近づけていく努力が求められると思います。

アゼリアは、今、タイムズ24に委託ということですけれども、収益への影響というのはどのように見たらよろしいですか。

答弁

タイムズへの委託化の収益改善の効果でございますけれども、タイムズに委託したのが昨年度の7月という形で途中だったということで、令和元年度の効果としたら完全には出ていないものでございますけれども、令和2年度からは完全にタイムズに委託になっておりますので、収支としたら年間約1,000万円の収支改善効果が出ていると伺っております。

質問

できれば、通年経過するのが来年度からなのでという話はよく分かるんですけれども、コロナの影響も出ちゃっているので通常の、またこれは比較しづらいものですから、去年のコロナ前と、一昨年の同時期と比較されるとどれぐらい効果が出るというのは、業者の言うことをうのみにすることなく把握することはできると思いますので、できればその辺は把握しておいていただきたいと思います。

答弁

先ほどの収支の効果でございますけれども、コロナ前と比較して1,000万円の効果が出ると伺っております。

(上原)

コロナ前と比較して1,000万円年間というのが、どこからどこまでの時期なのかということが、今、煩雑な話になってしまっているので、そうではなくて、月次の情報とかももらっているんでしょうから、例えばですけれども、実績値として令和元年の7月、8月ぐらいと、その前の年の7月、8月を比較したら大体何%ぐらい増えていくというのは見えてくるんじゃないかと思うので、要素として、委託したというのがプラスだとおっしゃりたい、だけれども、コロナで今はマイナスされているという話で、その状況を入れ込んでしまった話ですと、委託した効果というのがはっきり見えないものですから、その1,000万円というのは何を指しているのかいまいちよく分からないので、また相談させてください。

質問

店舗売上高に対して、店舗に個々指示をされているということなんですけれども、月次の情報というのは把握されていますか。

答弁

毎月毎月というわけではございませんけれども、例えば、令和2年度、この上半期の各店舗の売上げがどうだったかということは伺っているところでございます。

質問

その中で、ざっくりとした話で言うと、人数は確保できたけれども、売上げは伸びなかったという報告だったと思うんですが、これは単純に単価減ですね。この単価の減少の原因となった店舗があるのか、もしくは総体的な原因を把握されている範囲で教えてほしいんです。

答弁

店舗売上高の減というものについては、令和元年度については、まず上半期の部分については例年とほぼ同じペースで推移しておりました。ただ、下半期、第3期に入って、先ほど申し上げたように消費税の増税に伴う部分、そして、年度末のコロナの部分の形で下半期が約9割となっておりまして、年間を通して約95%という形になっております。

令和2年度に入りまして、4から6月の第1四半期で申し上げますと、まず、衣料品、雑貨関係で申し上げますと、緊急事態宣言中、ほぼ全休でございましたので、前年比約4割程度、食品、これはグルメッセと呼ばれる部分ですけれども、時間短縮、また、平日のみ営業でしたので、これも前年比約4割程度、そして食料品、スーパーなどが入っている部分でございますけれども、こちらは緊急事態宣言中も営業しておりましたので、前年比約8割ということになっております。

このような形で、店舗の売上げについては前年度より下がっている、ただ、レジ客数が前年度より増えている理由につきましては、これは店舗の入替えがありまして、それが大きく影響したと思っております。

質問

結果、単価が下がっているという事実はあるので、ただ、消費税のお話を先ほど出されて、消費が下がるという話は分かるんですけれども、単純に言ったら2%上がるはずなので、だから、今の話はちょっと逆な部分が一部含まれていたので、ちょっとその辺は御承知おきを。

売上げは税込みで把握されていますよね。

答弁

そのように捉えております。

質問

売上げ4割とかという数字がざらに出てくる状況下で、Action、Ⅰで本当に大丈夫なんでしょうか。

答弁

この第1四半期、大変厳しい状況だったというところがありまして、ただ、アゼリアに伺った話では、徐々に戻っているという状況もございます。ただ、今でも時短営業をしておりますので、引き続き営業が厳しい状況は続いていると伺っております。

その中で対策といたしまして、先ほどの新たな生活様式を踏まえたということの、我々として促していく必要もございますし、アゼリア自身の中でも検討しているところでございますけれども、まずすぐできるところとして売上げ増といったところでは、アゼリアカードというのがございまして、そのカード保有者へアゼリアポイントを付与して、ぜひお買物に来ていただきたいだとか、デリチカのお買物券というのが、先日販売がありましたけれども、そういうものを発行したりとか、先ほど申し上げました消費者ニーズに沿った店舗の入替えによる賃料増だとか、そういう売上げ増を試みているところです。

もう一つは、売上げ増と併せて原価を下げるということも大事ですので、業務委託仕様書の見直しであるとか、そういう経費削減にもただいま取り組んでいるところと伺っています。

(上原)

コロナ禍なので、中に入っていらっしゃるテナントさんは相当苦しい思いをされていると思いますので、この4カ年計画というのも大事ですけれども、そもそも事業者さんに生き残っていただくことであるとか、売上げを踏まえて見ているのであれば、その店舗さんに倒れられたら当然変わっちゃうわけですから、しっかり応援していただきたいという思いがあります。

質問

最後に2項目あるんですが、これはすべからく言えることですが、この法人情報シートでは何も分からない。要は、株式会社の説明をしていただくに当たって必要な情報が全く入っていないので、何点かかいつまんで伺いたいんですが、総資産、具体的には固定資産が14億円、15億円ほど減っています。これの理由を伺います。

答弁

この固定資産は、主には有形固定資産でございますけれども、減価償却による直接法を取っているために、この固定資産が前年に比べて低い形になっています。

質問

償却費は幾らで、営業キャッシュフローは幾らたまっているかというのが全く見えないので、この経営改善計画というのは何を改善したいのかというのを、いつもいつもそうなんですけれども、帳簿上の利益を見ても何の意味もなくて、要は、この川崎アゼリア株式会社さんに資金的に独立していただきたくてやっている経営改善計画ですよね。そうすると、帳簿をなめてもしようがなくて、実際の資金ルートが全く見えないので、可能な範囲で構いませんので財務諸表を頂きたいと思っているんです。

答弁

1つは、毎年議会で報告している議会報告に減価償却累計額が出ておりまして、その前年対比を比べますと、単年度で比べますと、おおむね約13億円ぐらい1年間で出ておりまして、まだ今年度は出ておりませんけれども、それぐらいのイメージ。逆に、それ以上の、委員がおっしゃられる何が必要かとかというのは、ちょっとまた法人に確認する必要がありますので、確認したいと思います。

質問

13億円ぐらいの償却費込みで3億円ぐらいの赤が出ているということなので、平均としては16億円ぐらいというところですね。分かりました。となると、この会社さんに対して経営改善の部分は何を求めているのでしょうか。

答弁

減価償却の部分は一定程度出ていきますので、1つは、売上高を上げること、もう一つは、売上原価を下げること、これに尽きるかなと私は考えておりまして、アゼリアとしても売上増、1つは、先ほど委員がおっしゃられたように、今入っていただいているテナントに引き続き継続して営業していただくことが大事ですし、あとは、そういう広場の部分を活用して物販、催事物をやったりとか、広告施設収入を上げたりとか、そういう売上増を、要はテナント以外の部分でも上げられる部分であるとか、これは引き続いてになりますけれども、経費削減という意味では、業務委託仕様書の見直しであるとか、売上原価を下げていく、そういう取組が必要になっていくと考えております。

質問

最後に、株主としては43%程度持っているんですが、ほかの株主さんはどんなことをおっしゃっているんですか。川崎アゼリア株式会社に対して、残りの57%の株主はどんなことをおっしゃっているのか。

答弁

個別の株主の意見というのは、我々は把握しておりません。

質問

10億円のキャッシュフローが出ているということに関して、どうそのお金を、今は川崎アゼリア単体の返済に使われていますけれども、基本的な方針としては有利子負債の減ということなので、これはどこかで折り返して、また投資をしたりということだと思います。

その投資に当たって、どんな目当て、額なのかというものを、準備期間ですから、もう少し先の、アゼリアのどんなことを考えているという話に少し触れていただけると、今は安定キャッシュフローなので、キャッシュフローが10億円になろうが15億円になろうが、そんなに大きな影響は逆に出ないんですよね。43%、確実に入っていますから。なので、それよりは効果的な役割の部分とか、お金の次の使い道という大くくりのものが見られる、計画が立てられるような企業の話が進んでいくといいと思っています。